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zoom RSS 戦争と「貧困」

<<   作成日時 : 2010/05/04 18:17   >>

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 今日は朝から一日休みです。4月24日から25日にかけて12時間爆睡したのに、5月1日から2日にかけても12時間爆睡してしまいました。それだけでなく、2日の晩も、3日の晩も10時間爆睡です(笑)。こんなに寝たのは、いつ以来なのか記憶にもありません。まだ完全復調とはいえませんが、日頃の疲れが徐々に取れつつあります。

 今日は、朝6時から読書タイム、昼から2時間ほど家庭菜園の買い物の運転手と運び屋をして(たまには家庭サービスもしないとね・・・)、帰ってきてから、またまた読書タイムで、久々に読書を堪能しました。

画像 今日読み終わった本は、安田純平氏の『ルポ戦場出稼ぎ労働者』です。「戦争ビジネス」と「貧困」の関連は、堤未果氏が『ルポ貧困大国アメリカ』で、「世界中のワーキングプアが支える「民営化された戦争」」でも書いていますが、イラクに潜入取材したリアルな実態は酷いものです。

 そもそもウソ、デッチ上げを根拠に、アメリカによって始められたイラク戦争ですが、いまでも混乱が続いています。安田純平氏は、「イラク戦争を動かしているのは、人間性よりも収益性を求めるこうしたシステムと欲望である」「イラクが混乱しているのは、生活が改善されないことで自暴自棄になった人々が無数にいるからだ。米軍はこれを武力で抑えつけようとして、ますます強い反発を受けてきた」など、武力による真の解決などありえない、戦争そのものが一部の利益者集団の欲望によって動かされていることを、リアルな現場の実態を示しながら指摘しています。

 そして、真っ先にその犠牲になるのは「貧者」であり、「弱者」です。戦場というリスクがあるがゆえに、普通の仕事よりも「高収入」を期待して、派遣会社を通じてイラクに働きにいく人々ですが、賃金の未払いや差別など人権が踏みにじられ、中には事実上の無給の奴隷労働を強いられる労働者さえいるといいます。
 派遣会社は、イラク国外で営業し、そこで雇用した労働者をイラクに派遣しながら、約束を守らず、アメリカ政府からは請負代金だけは受け取る、まさに「戦争ビジネス」の暗部がリアルに描かれています。

 著者は揶揄的に、「イラクで働くという可能性はどうだろうか」と問います。私はこういう問題提起の揶揄的な言い回しに抵抗を感じますが、最後に言っていることはわかります。

 現代の戦争は格差がなければ行うことができない。戦争に関心がないということは、格差をも受け入れているということだ。もしも、戦場に行きたくないという気持ちが少しでもあるならば、戦争をさせないということを真剣に考えるべき状況になっているのではないだろうか。

 戦争や武力による支配などに反対し、平和を求める世論と運動が世界中に広がっています。その中でも、あくまでも戦力、核抑止力、武力などによる固執する勢力の背景に「利益者集団の欲望」があり、その犠牲になるのはいつも「貧者」であり、「弱者」であることが浮かび上がってきます。
 だからこそ、平和と欠乏のない世界を求める声は広がり、確実に世界の大勢へと広がっています。平和運動を進める人たちの視線には、世界中の人々が「欠乏」や虐げられた生活を許さないとの思いがこもっています。

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 数年前、イラク戦争の映像を見る機会があったのですが、負傷して倒れていたのは黒人兵でした。アメリカのマイノリティ貧困者子弟には兵隊となって奨学金とか雇用訓練の特典を享受できるという残酷なOPTINが用意されています。その黒人兵は好きでじゅうぐんしたのでなく、アメリカン・ドリームに近づくためにイラクへ派兵されて来たと想像しました。
 昨日、奈良市にて小森陽一氏(国文学者、東大教授)の憲法講演を聞く機会がありましたが、「アメリカ政府がリーマンショックの直後にAIG(保険会社)に10兆円近い国費を注入して支えたのは、”@AIGが米軍軍人の傷病・死亡保険に深く関わっていること、ACDS(いわゆる倒産保険)の最大引き受けての会社”という事情があり、米国の軍事/金融の中核的役割を担う会社であるために救われた」
と話されました。日本のAIGエジソン生命保険会社の前身は旧東邦生命であり、東邦生命は明治の富国強兵政策とともに発展してきた会社であること、戦後も東邦生命は自衛隊と深い関係であったことは興味深いです。自衛隊も米国の軍隊も、いつの間にかAIGを御用達保険会社としていたのですね。小森氏は小泉内閣になってから、お昼のTVワイドショーのスポンサーが米国保険会社によって占められるようになった、そして小泉内閣が遮二無二郵政改革を声高に叫んだのは、サブプライム住宅ローンが綻び始めた時期と一致すると指摘していました。
 貯金とか保険とか庶民を守る金融が、軍隊と闇の向こうで繋がっている利用されるというのは不気味ですね。
御影暢雄
2010/05/06 18:16
 前掲コメント5行目OPTIN→OPTION(オプション=選択)に訂正です。すみません。
御影暢雄
2010/05/06 18:37
ケネデ暗殺事件の闇を探った名著「2039年の真実」の著者落合信彦氏は、事件の背後に産軍複合体が関わっていると推理しています。政権発足初期はキューバ侵攻・キューバ危機といったタカ派政策だったケネディが、平和共存・ベトナム戦争撤退の方向に軍事政策を切り換えたことが、産軍複合体にとって死活的な矛盾となったというのです。その分析の中で、コカコーラのような飲料品会社も実は軍という大消費者を顧客とする軍関連会社だと指摘しています。保険会社も飲料品会社も、軍は無くてはならない存在だということですね。
御影暢雄
2010/05/06 18:54
 恐ろしい金融パニックの兆候が、今朝未明から現れています。きっかけはギリシア問題ですが、EU→アメリカ→日本と連鎖反応です。
 リーマンショックが輸出製造業の派遣切りを招いた2008年の出来事が思い出されます。
 日本の生活・雇用・暮らしがこれ以上脅かされてはなりません。政治が変わらないと、この危機を日本は乗り越えられないのではと思っています。
御影暢雄
2010/05/07 21:04

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