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zoom RSS アメリカン・グローバリズムからの脱却

<<   作成日時 : 2009/01/18 08:38   >>

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 昨年、『貧困報道』の渡辺治氏の「新自由主義と現代日本の貧困」を読んで、ずっとなんで渡辺氏はこんな認識なんだろうと気になっていたことがあります。
 http://f-mirai.at.webry.info/200810/article_44.html

画像 「ここで強調しておきたいことは、こうした新自由主義の停止、新しい福祉国家戦略は一国では難しいということです。グローバル競争の下で新自由主義は世界的に展開していますから、日本だけが新自由主義改革を是正して新しい福祉国家の制度を実現することは、おそらくできないと思います。そんなことをすれば、日本企業は、競争力が落ちてしまうのを嫌ってあらゆる抵抗をするだけでなく、外国への逃避も辞さないでしょう。

 おかしいなっと思っていたけど、これはグローバル経済という位置づけに不十分さがあるから出てきている認識なんだろうと考えました。
画像 『経済』2月号に、菊本義治氏の「選択のとき、日本経済」という寄稿が掲載されています。菊本氏は、グローバリズムについて次のように定義つけています。
 「グローバル経済とは、文字通りに解釈すれば地球経済であり、世界政府が成立し、経済制度が基本的に一体化した経済である。このような意味でのグローバル経済は未だ成立していない。
 「現在のグローバル化は、@市場経済化、A多国籍化、B金融市場の世界化に特徴があり、そしてC制度・慣習のアメリカ化である。アメリカン・スタンダード、アメリカン・グローバリズムである。

 ここの認識が渡辺氏は整理できていないから上記のような論になっているのでしょうか。まずはアメリカン・スタンダードから脱却し、菊本氏のいう「国民生活重視の経済構造に」することが必要だと思います。
 「社会保障などの福祉を充実すること、雇用を増やすこと、非正規雇用を正規雇用にすること、賃金を引き上げ労働時間を短縮することが大事である。そのことによって内需を拡大し、所得と雇用を増やせるのである。日本経済の力を有効に活用すれば可能な道である。

 『経済』2月号には、他にも注目する論文が掲載されています。関耕平氏の「廃棄物問題と経済学」の中で示されているマルクスの「人間と自然とのあいだの物質代謝」の概念を現代に発揮すべきとする主張は読みどころです。
 「これまでの経済学は、人間社会をあたかも「宙に浮かんだもの」として、(中略)、自然界を無視して上の半分だけを分析対象としてきたといってよいでしょう。しかし今後は、自然界と人間社会とのやりとりをも視野に入れなければならないのです。
 「マルクス経済学の視点から「廃棄」に目を向け深く追求していくと、「人間と自然とのあいだの物質代謝」を「体系的に再建する」ことが可能な生産や人間社会のあり方を模索しなければならない、という人類的課題にたどり着くのです。
 いま本当に重要な視点だと思います。

 早坂啓造氏の新メガの編集作業からの報告はワクワクします。エンゲルスの編集時における削除やつなぎ合わせ、書き換えなどがマルクスが言い表そうとしたものを正確に示していない点への分析は本当に興味深いです。新メガの編集過程と完成後に「その体系的理論の自由で厳格な内在的批判と発展を追及する方向が拓かれたことです」というのは、すごいことだと思います。
 
 『経済』2月号の特集のひとつに「歴史に残る08年の闘いと展望」があります。様々な分野での闘いと展望が報告されています。分野が多いので小文の報告になっているため掘り下げた分析にまでは至っていませんが、今後深部を掘り下げた分析と展望が示されることを期待します。

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