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zoom RSS 「蟹工船」化された時代と『経済』11月号

<<   作成日時 : 2008/10/09 06:31   >>

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画像 「若者に人間らしい働き方を」の特集を組んでいる『経済』11月号を楽しみにしていました。若者の働く実態が若者自身の言葉によって語られています。それだけではありません。みんな悲惨な実態を訴えるだけでなく、「人間らしく生きる」ことを求めて声をあげています。ぜひ、そんな若者の声を多くの人に聞いてもらいたいと思います。
 特集のなかに、労働行政の現場からの報告がありました。これには驚きました。労働局の派遣担当職員のなんと少ないことでしょう。東京都で40人弱であとは少数、これでは十分な指導監督ができるはずがありません。政府の姿勢はこのような人員配置にもあらわれています。
 座談会は、「派遣法」の問題を根本からただす内容で、派遣法そのものの問題、異常さ、偽装を繰り返す土壌などを詳しく、現実に照らして論じています。そもそも「労働者供給」は禁止されているのに、それを例外規定によって野放しにしてしまったことに大きな問題があります。であるならば、この「派遣法」をなくすことこそ問題解決になることは明らかです。そうした点からも、 「総選挙では、派遣法抜本改正を一大焦点に押し出す運動をさらに広げ」ようとの提起は重要です。

 ところで、この11月号について「若者に人間らしい働き方を」の特集ばかりに注目していたのですが、これは認識不足でした。もうひとつの特集「どうする医療・介護の危機」とあわせて読むことによって、現在の構造がくっきりと浮かび上がってきます。
 「働く貧困」だけでなく、あらゆる層を「貧困」へと導く構造がすべての分野で行われています。「構造改革」そのものが、その根本にあります。この「構造改革」との抜本的な対決が必要になっていることがわかりました。
 頭ではわかっているつもりでも、ついつい切り離して見てしまう、そんな悪い習慣を、この11月号は改めて知らしめてくれました。命や健康に関わる問題さえ資本主義のもとで食い荒らされています。制度を十分に受けられない人、そればかりか制度によって受けられなくしている問題など、その根本的な政策が見えてきます。
 医療や介護などにたずさわる労働者自身、働き甲斐がもてない実態。その労働者自身が長時間過密労働のうえにワーキングプア状態。働き続けることもできない状態のもとで、医療・介護の現場で人手不足が深刻になっていることの構造的な問題を解決することは本当に急務です。

 『経済』11月号が浮き彫りにした「構造改革」をすすめる資本主義の本質は、このままでは労働者・国民の労働も暮らしも、命や健康も破壊する道に進んでいることを教えてくれます。ぜひ、両方の特集をひとつの課題として読み取って欲しいと思います。

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マルクス Bon appetit!
2008/10/09 10:07

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
真の争点は格差と貧困の問題。
これに多勢の人が気づくまで総選挙はまったほうが良いように思います。
二大政党だ政権交代だとマスコミの囃す声におどってジミンかミンシュかの選択になってしまうのがおそろしい。
通行人
2008/10/09 20:13
今度の総選挙の日程どうなるのでしょうね。
自民と大連立を組める民主の本質がいよいよ現われましたね。争点を明確にして、真実を知らせることができるかが問われていると思います。
自民も民主も同じ、もうそろそろ気づいてもいいと思うのに、マスコミは真実を報道しないですよね。
未来
2008/10/09 22:49

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