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zoom RSS 哲学を学ぶことについて

<<   作成日時 : 2008/04/24 06:37   >>

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画像 岩崎允胤氏の『ヘレニズムの思想家』/講談社学術文庫を読み終わりました。岩崎允胤氏の「人間の尊厳」への熱い熱い思いにいつも感動するのですが、この『ヘレニズムの思想家』にも、そんな思いが込められていました。
 その要約が第4章の「ヘレニズム思想の後世への影響」に書かれています。マルクスの博士論文が「デモクリトスの自然哲学とエピクロスの自然哲学との差異」であったことは有名ですが、岩崎氏はマルクスの古典学習の意義について語っています。

 「まず第一に注意を喚起しておきたいのは、二十代になってまもないマルクスが、これだけ詳しく古典的著作を渉猟し、メモをとっていることである」「ともあれ後年のマルクスの思想の形成と発展にギリシアの学問的素養が血となり肉になっている」
 「それは、考えてみれば、マルクスからせいぜいアダム・スミス、空想的社会主義ないしフランスの唯物論、あるいは哲学でいえば、ヘーゲルのころまでしか戻らないようにみえる、日本の多くのマルクス主義研究のあり方にたいして、一つの反省を促す契機ともなるのではなかろうか」

 「マルクスがみずから正しい確信に達するまでの懐疑の意義を重視し、晩年、好きな標語は何かと娘にだずねられたとき、「すべてを疑え」と答えた ― そのうえで、疑うにも疑えない真実が残る ― ことをしるしたい」
 「今日核の時代に生きるわれわれにとって、人間に対する懐疑のための懐疑に堕することなく、反対に、あらゆる懐疑をこえて掲げなければならない確かな現実的な理念は、人間と、その生の尊厳ということであり、これにもとづいて地上いっさいの地域における恒久平和の樹立と民主主義の完成(それによってはじめていっさいの民族的抑圧がなくなる)であることを主張したい」

 もちろん、この前段があるのですが、古典に学ぶことの意味、そこには常に「人間と、その生の尊厳」のためという考えが貫かれています。
 と言っても、古典を渉猟し、それを血とし肉とするのは、並大抵のことではできないですが。

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