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zoom RSS 『南京難民区の百日―虐殺を見た外国人』/笠原 十九司/岩波書店/「思い出すのもおぞましい地獄の日々」

<<   作成日時 : 2005/11/29 05:28   >>

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 思い出すのもおぞましい。どこをどう話したらよいのか見当もつかない。このような酷い話は聞いたことも見たこともない。レイプ、レイプ、レイプばかり。強姦事件は一晩に千件は起こり、昼間でもたくさんある。日本兵に反抗したり不服のような態度でもしようものなら、銃剣で刺し殺されるか、もしくは銃殺だ。このような殺害は日に数百件を書き連ねることができる。

 以上は、連合キリスト教伝道団から派遣されたマッカラム牧師の日記の引用である。
 本書は、1937年12月から日本軍侵攻下の南京で避難民救済に奔走した外国人の記録をもとに、南京攻略戦の発端から虐殺に至るまでを描いたもの。

 南京攻略軍は、「糧秣のほとんどを現地で徴発するという現地調達主義をとった」「食欲にたいして、掠奪という暴力行為をつかって満たすことに慣らされた日本兵が、性欲という生理的欲望にたいしても、暴力で満たすことにも歯止めがかからなくなった」
 南京侵略までの現地調達主義が、暴力、殺害、強姦に歯止めがかからない状態にしたことを事実で示している。当時従軍作家であった石川達三が書いた『生きている兵隊』が、いかに事実をリアルに描き、兵の心理状態を描いたものであったかを示している。
 そして、南京に到着した日本兵の心理状態が、虐殺、強姦を平気で行える狂気に変わっていく様は、おぞましいとしか言いようがない。

 本書は、外国人が記録した日記やフィルム、写真をもとに南京占領からの百日間を克明に描き出している。言葉にするのもおぞましい日本軍の蛮行が外国人と日本政府の資料から再現される。
 いまだに南京虐殺はでっち上げだと主張する恥知らずの人たちがいる。南京安全区国際委員会の人たちの不眠不休の活動で救済された人がどれだけいたか。この活動がなければ、もっと多くの犠牲者を出したことか。
 事実を知ることなしに、真実を語ることはできない。そして未来を語ることはできない。日本の裁判でも、南京虐殺の被害者を「ニセ証言」とした出版物の著者たちの有罪判決が下されている。これ以上恥の上塗りをすべきではない。

 南京大虐殺は史実である。これを認め、二度と同じ過ちを日本だけでなく、世界中で繰り返さない平和な社会をつくることこそ、私たちがすべきことではないだろうか。

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松岡環編著 『南京戦  閉ざされた記憶を訪ねて』 (社会評論社)
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2007/03/14 10:59

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