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zoom RSS 『遺伝子で探る人類史』/J. リレスフォード/講談社/「民族などという狭い概念が吹き飛ぶ人類史」

<<   作成日時 : 2005/10/29 06:41   >>

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 遺伝子分野の発見は目覚しい。DNAの発見から女性だけが伝えるミトコンドリアDNA、男性だけが伝えるY染色体。このDNAを調べれば、かなり具体的な遺伝情報が分析できる。

 ミトコンドリアDNAを追っていけば、私たちの祖先はひとりの女性にいきつく。ヒトの起源はアフリカという説が有力であるが、ミトコンドリアDNAの調査結果も一致する。
 二足歩行を始めヒトとなった具体的時期や、その後のヒトの進化、絶滅状況など、いまだに謎は多いが、私たちの直接の祖先といわれる「人間」がアフリカから生まれ、世界に広がっていたことは、ほぼ確実と推定される。

 著者は、ミトコンドリアDNAやY染色体、また古生物学などのあらゆる分野の研究から、アフリカ起源説が証明されるとしている。
 ただ、3万5000年前までネアンデルタール人との交配がなかったという説には疑問を唱える。ここの論理が面白いといえば面白い。
 すべてのデーターはアフリカ単一起源説と一致する、しかし、他地域進化説を否定するデーターにもなっていない、というのである。

 現代の人間とネアンデルタール人とが共存していたというのは、遺跡や研究結果から多数の賛同を得ている見解である。そして、大方の見解はネアンデルタール人は現代人と交配することなく絶滅したというのも大方の見解である。
 著者は、すべてのデーターはこの大方の見解と一致しているとしながら、ネアンデルタール人は別種でないという見解とも両立できると力説する。

 なかなか興味深い説である。こんな研究の積み重ねが、いつか真相を解明する力となるのかもしれない。いまだミッシングリングとされている分野の解明される日を楽しみにしている。
 なかなか興味深い本であった。 

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