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zoom RSS 『ナショナリズムと戦争』/後藤道夫/山科三郎編/大月書店/「なぜ戦争をするのかに応える一冊」

<<   作成日時 : 2005/10/01 16:46   >>

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 講座「戦争と現代」の第4巻。第5巻が先に発行されたので、これで完結となる。と言っても第5巻はまだ読んでいないが・・・。

 現在のアメリカによる戦争戦略がなぜ行われ、なぜ日本はそれに追随するのか、経済のグローバリズムの視点から分析されている。「はしがき」には次のようにある。

 現在の戦争可能国家構築とナショナリズムの隆盛は、拡大する経済グローバリズムに日本を強引に適応させる新自由主義改革と並行し、それと一体になって進んでいる。現代のミリタリズムとナショナリズムは、「市場」を神とあがめる者たちの行進曲なのである。
 なぜ、アメリカのシヴィック・ナショナリズムはかくも野蛮なのか。しかも、日本の現代ナショナリストの主流派がそうしたアメリカへの従属と自己のナショナリズムを妥協させうるのは、なぜなのか。

 この「はしがき」に始まり、アメリカのナショナリズムと日本のナショナリズム、そして日本の戦中のナショナリズムと植民地支配を論じている。
 そして最終章では、現代日本のナショナリズムと題して、小林よしのりの『戦争論』や「新しい歴史教科書をつくる会」を綿密に分析。また石原慎太郎の極端で過激な思想がなぜ国民に受け入れられているのかについても分析されている。

 様々な角度からナショナリズムと戦争の問題を論じ、それなりの解答がしめされている。現代の戦争を理解し、この戦争戦略に反撃する一つの理論となる論稿である。

 しかし、しかしである。よくもまあ、これだけ外来語だか英語だかしらないが、平気で多用できるものである。こんなに重要なテーマを扱いながら、多くの人々に読んでもらおうという意識があれば、言葉に気をつけるべきであろう。
 読みたいものだけが読め、というような気持ちで書いているのなら別だが・・・。せっかくの優れた書も、誰もが理解できない記述では、著者の主張は広まらないだろう。

 ぜひ、わかりやすい言葉で、今日の状況を正確に知らせ、戦争のない世界にするために、今何をすべきかを論じて欲しいものだ。評価をしながらも苦言を述べたくなる一冊であった。

2004-07-07

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