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zoom RSS 『時代の証言者 伊藤千代子』藤田 広登

<<   作成日時 : 2005/08/13 16:29   >>

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 こころざしつつたふれし少女よ
 新しき光の中におきておもはむ
            土屋文明詠

 7月21日は伊藤千代子の生誕100年。昨日17日信州諏訪で「伊藤千代子生誕100年記念行事」が行われ、そこでは澤地久枝さんも講演されたようだ。私が目を通した新聞にはその記事がなかった。残念である。

 戦前の困難な時代に、人々の幸せを考え、戦争に反対して行動することは、大変な勇気と決断がいった。治安維持法のもとで、最高刑が「死刑」であることを知りながら、命を賭けて闘い続けた人たちがいたことを、私は尊敬するとともに、彼女彼らを誇りに思いたい。

 1905年に生まれた伊藤千代子は、2歳で母と死別、3歳で父と協議離縁。多喜二がタキに言った「闇があるから光がある」。千代子は自らの力で光を見つけ、その光を現実のものにしようと全力で生き続けた。

 1928年2月下旬、23歳の年に日本共産党に入党。日本共産党に入党することさえが犯罪になる時代である。そして、同年3月15日の共産党弾圧事件で逮捕され、特高による拷問のうえ、刑務所へ拘留される。
 獄中で、夫の変節を聞いた千代子は苦悩に陥るが、頑強に闘い続ける。

 獄中で、拘禁精神病が発症するが、しばらくの間そのまま放置される。特高警察の残虐性を物語る事実に、心の底から怒りを感じる。伊藤千代子は24歳の若さで死去した。彼女の死を悼まずにはいられない。

 3・15弾圧事件で逮捕される直前の手紙の内容に心打たれた。
 「現在の社会で最も困っている人達、いくら働いても働いても貧乏している人達の味方になって、そんなわるい社会を何とかよくしたいと勉強している」
 「真に真面目になって生きようとすればする程、この目の前にある不公平な社会をなんとかよりよいものとしようとする願いはやむにやまれぬものとなってきます。私の勉強もそのやむにやまれぬ所から生まれてきました」
 「私達学生は、理論的に、科学的に、この現代社会の不公平の原因がわかります。かわった以上・・・。私は一旦思い定めたたことを、正しいと信じたことはどこまでもつき進まずにはいられない性質です」

 引用が長くなったが、ここに彼女の「生きる」ことへの考えが示されている。
 千代子の「心的外傷後ストレス障害」の元凶は、治安維持法と特高警察、そして絶対主義的天皇制にある。私たちは、そのことを忘れてはならない。

 憲法を改悪し、戦争できる国にしようとする企てがある。憲法改悪案のなかには、人間の尊厳を奪い、国民を「国」に服従させようとする内容が盛り込まれようとしている。
 24歳で死亡した伊藤千代子の業績を忘れてはならない。私たちは、彼女のこころざしを引き継ぐ者として、歴史の逆戻りを許してはならない。そして、そこに留まるのではなく、一層の発展をめざさなければならないだろう。

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