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zoom RSS 『靴紐を結んで』横田 昌則

<<   作成日時 : 2005/08/16 04:47   >>

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 久々に暖かい小説を読んだ。人と人の心のキャッチポール、その中で変化していく人間。現代社会の中で欠けつつある人と人とのふれあいの大切さを描いた作品だ。大阪弁で語られるセリフが、またいい!

 「いつもと同じように朝は来る。
  しかし決していつも同じ朝とは限らない」

 フリーターやニートという青年問題が、社会的な問題になっている。ニートがけっして個人の責任ではなく、社会的な責任であることを示す書が、けっこう発売されている。けれど、そんな問題を正面から取りあげた小説は少ない。
 そんな中で、青年の心を描き、社会的な問題にも少しだけ踏み込んだ小説を発見した。

 「どういう形にせよ、人は誰もがみんな他人とかかわり合える場所を求めている」「自分の居場所」を求めている。
 本小説では、無認可の知的障害者共同作業所との出会いが、人の心を開き、苦しみながらも自分の居場所を見つけた青年の姿が描かれている。
 けっして器用ではない青年が、他人との心のキャッチボールを全身で受け止めようとする姿は、読むものに、暖かい心を呼び起こしてくれる。

 小説の構成の中に、取って付けたような偶然が多いため不自然さは否めないが、人間の本質を捉えようとする視点は素晴らしい。
 「優しさってもっと強くて」「責任感みたいなもんや」と語られる場面がある。
 大賛成である。甘やかすことが優しさではない。本当の優しさは包容力を持った力強いものが必要だと思う。

 ところで、この小説のタイトル、『キャッチポール』のほうが良かったと思うのだが・・・。駄目かな?

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