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zoom RSS 『チャップリン自伝』/チャールズ・チャップリン/新潮社/「笑いと涙を同時に届けるチャップリンの本音」

<<   作成日時 : 2005/06/05 08:03   >>

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 笑いと涙を同時にさそう、そんな映画はチャップリンにしか描けないのだろうか。両親の離婚、貧困生活から孤児院への出入り、母親の病気、幼少時代の生活が、すべての人間への愛情あふれる演技を可能にしたのかもしれない。

 世間一般から見れば、今日の日本でいえば「勝ち組」、昔のアメリカなら「アメリカンドリームの成功者」というべきなのであろうか。
 しかし、チャップリンは「勝ち組」という考えを持つことはなく、いつも貧しい者の立場に立って社会を批判し続けた。ただ批判するだけではなく、苦しい人生を強いられている人々を笑いによって励ますことも忘れなかった。

 戦後アメリカで赤狩りが吹き荒れた時、チャップリンもその槍玉にあげられた。チャップリンは、「わたしは共産主義者ではないが、別に共産主義者を憎む路線には加わらなかった。このことが、全米在郷軍人会をはじめ多くの人の怒りを買った」という。そして、アメリカから永遠に脱出した。

 すべての人が平等で貧困者のいない社会を願う心、本当の意味での自由を求めた心。これらの心が、アメリカ権力やそれに無批判に同調する社会から排除された。こんなことがあってはならない。しかし、現実にあった話であり、今もそんな状況が支配者側によって多少の違いがあっても続けられている。

 チャップリンが警告した利潤第一主義の悲劇は、JR脱線事故にも共通するものである。機械に使われる人間を描いた『モダン・タイムス』では、スピード化される問題も指摘されている。スピードや時間が優先され、労働者はそのスピードに振り回される。
 人の命や安全よりも、利益のみを優先する企業体質が引き起こした事故であることを忘れてはならない。

 誰もが平等で自由、そして誰もが豊かな暮らしができる社会を訴え続けたチャップリン映画は、今も新鮮である。
 機械やスピードに振り回されるのではなく、人々の豊かな心と豊かな暮らしをつくるためにこそ、科学や文明は使われなければならない。

2005-05-05 REVIEW JAPAN 投稿

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