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zoom RSS 『クライマーズ・ハイ』/横山秀夫/文藝春秋/「人の命に軽重はない!」

<<   作成日時 : 2005/05/22 06:04   >>

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 1985年の日航機事故。世界最大の事故に対する新聞記者と経営陣との意識の違いを鮮明に描いている。真実の報道か、経営優先か、この違いが報道をゆがめているのだろう。

 御巣鷹山の日航機事故を題材にした小説は、山崎豊子の『沈まぬ太陽』が有名。日航の安全よりも経営優先の方針に対し、労働者と経営陣の対立を描いている。

 本書は、新聞報道のあり方を問うと同時に、家族愛とは、命の重みとは、などなど、多くの社会的問題をもテーマにしている。大変重要なテーマの詰まった作品だと思う。
 とりわけ、人の命に軽重はない。職業や地位、事件性で、人の命の軽重を図ってしまう報道に対する指摘は、的を得ている。日航機事故の悲惨な死体を思い描くだけに、人の命の重さが響いてくる作品だ。

 利潤優先の経営方針は、働く者の誇りを奪う。その中でも、果敢に立ち向かう人間がいることを忘れてはいけない。
 生きていくために働き続けなければならない。そのために、意地もプライドもずたずたにされることがある。しかし、このままでいいのか。こうした思いをも呼び起こしてくれる作品だ。

 『沈まぬ太陽』をまだ読んでいない人には、この機会に読まれることを呼びかける。この作品と違う点は、安全軽視の経営陣と最後まで闘い続ける労働者が今もいることだ。

2003-10-20 REVIEW JAPAN 投稿

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