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zoom RSS 『アンネの日記』増補新訂版/アンネ・フランク 深町眞理子訳/文藝春秋

<<   作成日時 : 2005/04/17 15:26   >>

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 アンネ・フランクの日記は、ずいぶん昔に読んだ記憶があった。今回未発表の日記が追加された増補新訂版が出版され、これを機会に読んだ。
 アンネ・フランクの13歳から15歳までの日記であるが、少女から思春期の成長、変化がみごとにあらわされている。平和と人権問題への鋭い指摘は、今日にも通じるものがある。
 特に感心したのは、1944年3月18日の日記。性教育の必要性、重要性への指摘は、今日にも十分言える話だ。

 1944年5月3日の日記の指摘は、今も声高く訴えなければならない。
 「そもそもなぜ人間は、ますます大きな飛行機、ますます大型の爆弾をいっぱいつくりだしておきながら、いっぽうでは、復興のためのプレハブ住宅をつくったりするのでしょう?」
 「いったいどうして、毎日何百万という戦費を費やしながら、そのいっぽうでは、医療施設とか、芸術家とか、貧しい人たちとかのために使うお金がぜんぜんない、などということが起こりうるのでしょう?」 
 「世界のどこかでは、食べ物がありあまって、腐らせているところさえあるというのに、どうしていっぱうには、飢え死にしなくちゃならない人がいるのでしょう?」「いったいどうして人間は、こんなにも愚かなのでしょう?」

 この指摘は、今の政治にもまったく同じことが言える。イラク戦争に賛成しながら、その戦争の最中に早くも復興資金の額の話をする日本政府。軍事費は増やしても、福祉の予算は金がないといって削る政府。世界には食糧難で飢餓する人々がいるのに海外から米を輸入して、国内では減反を押し付ける政府。
 15歳のアンネ・フランクのほうがよっぽどまともな政治家の資質をそなえているのではないか。

 今年は「戦場のピアニスト」の映画化など、第二次世界大戦中のユダヤ迫害の実態とユダヤ人を救った善良な人のいたことなどに、あらためてスポットがあたっている。
 アメリカの独善的な戦争政策が続く中、あらためて平和と人権を考えることが重要だ。

(2003-05-04「REVIEW JAPAN」投稿、オンライン書店bk1では「今週のオススメ書評」に選ばれ3000ポイントいただきました)

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