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zoom RSS 『雲の都 第一部 広場』/加賀乙彦/新潮社/「血のメーデーの真相」

<<   作成日時 : 2005/04/30 07:05   >>

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 アメリカ占領軍からの解放後の日本を描く作品。特に解放後初めてのメーデーの描写は興味深い。国家権力による陰湿な策動と挑発を描いた所は、それなりの調査なくしては描き得ないだろう。
 当時の状況について詳しい勉強はしていないが、血のメーデーの描写はすごくリアルで、作者の自伝的小説という点に納得させるものがある。
 セツルメントの建設問題なども、当時の状況をそれなりに描きえているのではないか、そんな気がする。

 それにしても、民主的な運動を人くくりにして、何でもアカと決め付ける、あるいは意図的に攻撃するというのは、戦中だけでなく現在でも少なからずあることだ。
 この作品の背景全てを知るわけでもなく、理解できるわけでもないが、少し一面的な面もあるのではないかという気がする。
 しかし、戦後の労働者の素朴な描写には、今日の流行文学には見られない点があり、興味を覚る。
 真面目に働き、真面目に生きる人間の、仕事との矛盾、現実的な生活の矛盾を描いた作品の少なすぎる今日、このような作品が生まれることを望む。

2003-06-23 REVIEW JAPAN投稿

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