テーマ:哲学・思想

4月の読書

 正月から読み始めた『マルクス=エンゲルス全集』の第二巻を読み終わった。第三巻は「ドイツ・イデオロギー」でほぼ一巻。ぼちぼち読み進めたい。  考えること多く、このブログは読書記録のみになっている。カーキーソルトさんから、ブログの更新がないと指摘されたが、当面、読書記録だけはしておこうと思っている。フェイスブックのほうで発信しているが、…
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3月の読書

 3月は忙しい月だった。週2回の妻のリハビリ通院への付き添い。娘の就職に伴い、神奈川に新居の準備に一泊二日で行き、家財道具いっさいを買いそろえて帰ってくるなど。  とうとう今週は疲労のピークにきてしまって、参った。今朝から快復したので、安心したけど、4月2日に転勤。新しい仕事につくから、またイチからスタートだ。  3月は『マルクス=…
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2月の読書

 毎年、2月は読書量が少しだけ減るが、今年もやっぱり予定した本を読み切れなかった。まあ、それでも読んだほうかな。  最近は、フェイスブックに書き込むのが精いっぱいで、ブログまで手が回らない。とりあえず、読んだ本だけ記しておきたい。 エンゲルス 「国内危機についてのイギリス人の見方」(『ME全集』第1巻) NHK「こころの遺伝子…
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西谷正著『坂田昌一の生涯』

 西谷正著『坂田昌一の生涯―科学と平和の創造』を読んだ。最初に記しておくが、西尾成子著『科学ジャーナリズムの先駆者 評伝石原純』と併せて読まれることをお薦めする。  石原純の著作を通じて物理学を専攻した科学者は多いが、坂田昌一はその一人であるばかりでなく、科学と社会、政治との関わり方など、「科学者」「人間」として一貫して生きた点に…
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12月の読書

 昨日、今年1年間の読書について書いたが、本日は12月の読書について。 今年の後半はレーニンの本を意識的に読んだが、今月は国民文庫のレーニン著『マルクス=エンゲルス=マルクス主義』(全三巻)を批判的に読んだ。『唯物論と経験批判論』や『帝国主義論』など数多くの功績があるレーニンが「革命論」で一面的な論を強硬に展開したのか(晩年、修正して…
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科学と哲学と芸術

 西尾成子著『科学ジャーナリズムの先駆者 評伝 石原純』を読み終わった。これは書き残しておかなければという石原純の言葉がいくつもあった。あの時代に、科学的考察を貫いたことにまず敬意を感ずる。そして、最後の死に唖然とする。生きていれば、戦後にどのような活躍をしたか、みたかったものだ。  以下、いまも重要だと思われる論稿を紹介する。 …
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西尾成子著『科学ジャーナリズムの先駆者 評伝 石原純』

 3・11以降、大震災や原発に関する本が続々と出版されている。3・11を「科学」的に考えるために、それらの書をむさぼり読んでいる。同時に、執筆者の観念に振り回されず、自分の頭で考えるために、古典と科学を学び直すことの重要性を感じている。  とはいえ、まずは現状の認識が必要だとしゃかりきに現状認識に努めてきた。これはこれで大事だが、急が…
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現存する前提から生じる現実的運動が「変化」を生み出す

 岩佐茂編『マルクスの構想力』をぼちぼち読んでいます。明石英人「疎外論とイデオロギー」は、『ドイツ・イデオロギー』からの読解で、マルクス・エンゲルスの共同作業であったものの主にマルクス部分を読み解いています。  あらためて『ドイツ・イデオロギー』を考えることによって見えてくるものがあります。  「疎外論自体のイデオロギー的自立に…
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ヘーゲル「小論理学」を読む メモ

 高村是懿著『ヘーゲル「小論理学」を読む』(1)を読み終わりました。少しメモを残しておきます。  「このように哲学はその発展を経験的科学に負いながらも、目前にあるものおよび経験された事実をそのままに是認するのではなく、諸科学の内容に思惟の自由(先天的なもの)という最も本質的な姿と必然性の保障とを与え、事実をして思惟の本源的な、かつ…
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多喜二にとっての1927年

 昨日、このブログを整理していて気づいたことがあります。小林多喜二を語るブログなのに、主催者である私の記事が一番多喜二のことに触れていない、ということです。う~ん、これは少し変かなと思ってしまいました。どうも私の関心は現代にありすぎるため、政治的な問題に偏っているのかもしれません。と言いながら改める気持ちはないのですが・・・。いいですよ…
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『プロメテウス』と古典学習

 私が哲学の勉強しているのを知ったアキオちゃんから、『プロメテウス 小説マルクス・エンゲルスの生涯』全16巻をプレゼントしていただけるとの嬉しいコメントをいただきました。マルクス・エンゲルスの哲学を学ぶにあたって、この小説は最良の入門書ですね。アキオちゃんは勉強家でよく知っているなぁとあらためて思いました。アキオちゃんの気持ちに感謝・感…
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多喜二と「科学の入口」

 最近忙しくて皆さんのコメントに十分返事できなくてごめんなさい。土曜日はハンドマイク持ってスポット演説にビラ配り、日曜日は成長する子ども達が服が小さくなって着るものないからと買い物、月曜日は集会参加、火曜日は会議で終わった後に飲み過ぎ(?)、本日は来年の2月まで続く哲学ゼミの初日でした。少々バテ気味かな?来週もなにやかやと忙しい日々が続…
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『あなたが「いる」ことの重み』/藤谷透/青木書店/「なぜ人を殺してはいけないのですか?」

 「なぜ人を殺してはいけないのですか」という若者からの問いに多くの大人は衝撃を受けた。今も、この問いを取り上げた書が出版される。  本書は、「現代批判の哲学」シリーズとして2001年に出版された。このシリーズの著者は様々な分野の人たちであり、中には同感できない書もある。それでも、このシリーズを少しずつ読むのは、何か得るものがないか…
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『東の科学 西の科学』/菅野 礼司ほか/東方出版/「科学の本質は人間の社会的実践による認識活動」

 西洋の科学について論じられた本は多いが、東洋の科学を論じた書は少ない。本書は、西洋だけでなく、東洋の科学の歴史・理論を研究しようとした書といえる。  東洋の科学のすべて、また意義や評価など、十分に論じられ、かつ研究されてはいないが、その研究の入り口をつくろうとする著者達の心意気を感じる。  科学とは何か。この問いに答えることは…
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『ガリヴァー旅行記』/スウィフト/岩波文庫/「18世紀初頭の思想を知ることができる批判的物語」

 ガリヴァー旅行記という名を聞いたことのある人は多いだろう。私自身も子供の頃に子ども版を読んだことがある。全文の翻訳書を読むのはこれが初めてである。  小人の国や巨人の国の話は、子ども時代の記憶として残っており、ああやっぱりガリヴァー旅行記なんだと最初は思った。しかし、読み進めるうちに本書の目的が、おとぎ話ではなくフィクションの中…
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『近代日本文学への射程』/祖父江 昭二/未来社/「「人間」への想い溢れる近代文学研究」

 近代文学研究者による近代文学研究とは、その視点には同等な人間観が溢れている。  第一部「近代日本の文学と朝鮮・中国」と題し、中国や朝鮮を蔑視した国民としての反省の立場から、著名な作家が中国・朝鮮をどう見たかが描かれている。  夏目漱石や芥川龍之介の中国観に、最も近代日本の蔑視的視点が反映しているとの分析には、説得力を感じる。そ…
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『近代文学の風景』/西垣勤/績文堂/「時代と文学の軋みを作家たちは・・・」

 近代文学の中から、「有島武郎」「夏目漱石」「石川啄木」の作品と思想を探り、第4編「大正昭和の作家」では、芥川龍之介、宮本百合子、小林多喜二、大岡昇平、住井すゑの文学と生き方に迫っている。  有島武郎は「留学以前には、キリスト教徒としての立場から、というよりよりその立場を深めるところから、社会の矛盾、国家の問題に対して、インターナ…
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『教科書に書かれなかった現代の社会』/吉田 豊/玄黄社/「検定教科書のタブーに挑戦」

 教科書検定のもつ問題点は多い。家永三郎の教科書裁判は有名である。本書は、検定教科書のタブーや制約にとらわれず、「ありのままの社会」を教えようとする意欲作である。  最初に現代日本と私たちの生活について書かれている。小見出しも「世界は公平でも平等でもない」「南北問題~それは植民地支配から始まった」「政治家のびっくり発言~少子化対策…
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『いのちの平等論』/竹内 章郎/岩波書店/

 著者の本を読むのは、これで2冊目である。その著書は『平等論哲学への道程』、題からも発想できるように、著者は「平等論」を主に研究している。その著者が平等論の観点「生命倫理」に踏み込んだ論文をまとめた。  脳死、安楽死、出生前診断、遺伝子問題、生命操作など「生命」にかかわる問題が、十分な社会的議論や理解のないもとで具体化されている。…
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『魯迅』/竹内 好/未来社

 竹内好の魯迅研究は有名である。古本市で見つけ低価だったので購入した。読みながら難解な書だと思いながら、なんとか読み終わった。  「あとがき」を読んでびっくりした。本書が執筆されたのは1943年、出版されたのは出征中の1944年末だということである。  魯迅といえば、中国革命中の作家として有名である。毛沢東が「マルクス主義者より…
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『知のモラル』/小林康夫/船曳建夫編/東京大学出版会/「よりよく生きるための知とは?」

 知の三部作の完結作。これまで不十分だった『知』とは何かへの問いがいっせいに花開いた感を受けた。  「はじめに」で「『どう生きるのか』『どう行為するのか』に触れられないような知ならば、何の意味もない」と明快に述べられている。  簡潔な答えであり、最も意味深く、奥の深い解答である。それだけに最も難しく、最も定義しがたいテーマに挑戦…
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『人間不平等起源論』/ルソー/岩波文庫/「飢えている人がいるのに、一握りの人にはありあまっている」

 人間の不平等はいつから始まったのか。いま、格差社会が社会問題になっているが、不平等の起源を問うことはこの格差を解消するために、重要な鍵となるかもしれない。  本書は、1753年のアカデミー懸賞論文、「人々の間における不平等の起源はなんであるか、それは自然法によって是認されるか」に提出した論文である。  当時、「自然法」とい…
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『DNA』/ジェームス・D・ワトソン/講談社/「生命の謎はどこまで解けたのか」

 二重らせんの発見から50年。二重らせんの発見者ワトソンが発見の経過とその後の生命の解明を語る。  『これだけは読んでおきたい科学の10冊』に紹介されていた『二重らせん』を探していたら、その後の本として本書が出版されていることを知り購入した。  本書は、生命科学の基礎をわかりやすく解説すると同時に、新たな発見の経過をリアルに…
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『東洋の平和思想』/村瀬裕也/青木書店/「古の昔から平和思想は芽生えていた」

 古代中国と言えば戦乱につぐ戦乱というイメージが強い。その古代中国にも平和を求める思想があった。  墨子、孟子、荀子、杜甫の平和思想が論述させる。中国の古の思想家は有名であるが、難解であり、敬遠してきたというのが実情である。本書を機会に、孟子や杜甫の思想の一端を知りえたことは有意義であった。  日本の平和思想については、伊藤仁斎…
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『津波とたたかった人―浜口梧陵伝』/戸石 四郎/新日本出版社

 台風のたびに避難や被害が起きている。いつものことながら、台風による被害に考えさせられる。 すべてを天災といえるのか!台風は避けられないが、被害はもう少し抑えることができるのではないだろうか。  台風と地震は何度も経験している。防災という観点を柱にした対策を日頃から行っていく必要があるだろう。防災をおろそかにする政治に怒りさえ感じる…
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『ハックルベリー・フィンの冒険〈上・下〉』/マーク トウェイン/岩波文庫

 マーク・トウェインといえばどの作品が有名なのだろうか。『トム・ソーヤーの冒険』『王子と乞食』は今も読まれているのだろうか。  『トム・ソーヤーの冒険』では脇役だった浮浪児ハック。ハックが主人公になることによって、同じ『冒険』ものでありながら、空想から現実へと、大きな変化がおこった作品である。  なぜ、いま『ハックルベリー・フィ…
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『論理学 思考の法則と科学の方法』/鰺坂真/有尾善繁/梅林誠爾/世界思想社

 論理学と言えば難しい学問というイメージがある。たしかに難しい内容ではあるが、こうした思考方法の発展が世界の真実を明らかにしてきたことを忘れてはならない。  また、人間が生きるうえで真実とは何か、人間が直面する現実にどう判断し行動するかを考えるためにも必要である。  本書は、論理学の歴史、伝統的形式論理学、記号論理学、弁証法論理…
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『報道が社会を変える』/原 剛編/早稲田大学出版部

 早稲田ジャーナリズム大賞など知りもしなかったが、石橋湛山が冠となっていることに目を引かれた。  「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」は、「在野、反骨、利益に流されぬ理想の追求を志すジャーナリズム伝統を受け継ぎ、著しい社会貢献をなした言論活動を顕彰するために2001年5月に創設された」  本書は、この大賞の記念講座の講義録。…
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『私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言』/不破 哲三

 道理なき解散による衆議院選挙。自民圧勝という誰もの予想を超えた結果となった。マスコミ報道は、小泉首相の「刺客」戦略に乗せられ、あるいは相も変わらず二大政党制の政権問題を論じた。  肝心なことは、国民のための政治をどう問うかであるはずだ。暮らしに関すること、平和に関すること、このことの報道の少なさにマスコミの本質が問われているだろう。…
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『哲学と知の現在』/牧野広義

 なぜ学び、どう学ぶのか。著者は、はしがきで「哲学は人間と世界との理論的・実践的な関係を問うものであり、科学の知、社会思想の知、イデオロギーの知などとのかかわりを抜きに論じることはできない」と論じる。  本書で「20世紀の時代と哲学をふり返って21世紀の哲学の課題を考えること」をめざしている。  「意識と脳をめぐって」「環境倫理…
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