テーマ:戦争と平和

「九条の会」と小林多喜二

 「小林多喜二と志賀直哉」の記事へ御影暢雄さんが、『早春の賦』奈良公演での釘崎康治氏のお話の要約が紹介されています。  その中で、「今、全国各地から憲法を守ろう言う声が高まり、『憲法9条の会』があちこちで立ち上がっています。誰もが、『多喜二が生きた暗い時代に後戻りさせるな!日本を戦争に巻き込むな!』と言う熱い思いを抱いています」との話…
トラックバック:0
コメント:5

続きを読むread more

「米軍基地」問題 6月10日(土) 19:30~ NHK総合番組「日本 のこれから」に意見を!

 NHK総合の番組「日本 のこれから」という番組で、6月10日(土) 19:30 ~22:30、米軍基地についての討論が企画されているとケイさんから情報が寄せられました。  http://www.nhk.or.jp/korekara/  「日本 のこれから」では意見を募集しています。番組の参考にされ、「一部を番組やホームペー…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

ジャワ地震、こんな時こそ国際貢献を!

 27日に発生したジャワ地震、一刻も早い救出や援助が求められています。死者は五千人を超え、いまだに瓦礫の下に人々がいる模様です。地震大国といわれる日本。こんな時こそ国際貢献が必要でしょう。一刻も早い救援活動を願わずにはいられません。  戦争に関する予算は使われても、地震研究など人命に直結する予算は削られがちです。言葉を変えれば、人を殺…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

原爆と多喜二虐殺、そこにあるもの

 原爆の悲劇を二度と繰り返すまじ、という願いは大きな世界的運動にもなっている。私の原爆への思いにたいしてコメントをいただいた。  なぜ、人間は残虐になれるのか?それは戦争や平和な未来を考える時に、避けてはとおれない問題だと思う。  以下、コメントを紹介するので、意見乞う。 ---------------------------…
トラックバック:0
コメント:8

続きを読むread more

『秋田・大館行』 ⑥「義父」

 原爆といえば昨年亡くなった義父を思い出す。私の初めての娘が生まれた1989年夏、私は長崎で開催された原水爆禁止世界大会に単組の責任者としてバス1台を率いて参加した。妻と娘は半月前に長崎市とは少し離れた実家に帰っていた。大会終了後、妻の実家に寄り娘と久々の対面。娘が可愛くて可愛くて仕方なかった。周りからは舐めまわしていると冷やかされたも…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

世界反戦共同行動3・19大阪集会

 明日3月20日はイラク戦争開始から3年目。日曜日の今日、世界反戦行動として各地で集会が開催されている。大阪では、「イラク戦争NO!自衛隊はスグモドレ!米軍基地NO!憲法九条まるごと守って平和を創ろう!」をスローガンに行われた。  フリージャーナリストの西谷文和さんがイラク報告を行い、ウソの情報によって進められたイラク戦争の実態を告発…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『秋田・大館行』 ⑤「被爆者の願い」

 秋田県多喜二賞を受賞した佐藤さんは、「本来私がもらうべきでない、すでに亡くなった人を含め皆が貰うもの」との思いを述べられ、被爆体験を手記にするまでのことを話された。  「秋田で手記を書こうと提起してから15年かかりました。被爆者はあの状況を言葉にできませんでした。あれは『地獄』としか言いようがないのです」  それでも71名が手記を…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

『子どもたちの日本国憲法』/子どもたちの日本国憲法/新読書社/「子どもの目を持ち続けよう!」

少年の目に涙があふれる 戦場へ行く母を見送るその姿が 目に焼き付いたまま離れない 小さな体が あまりにも 大きな 悲しみや恐怖につつまれて・・・ それでも大人たちは 少年の澄んだその目に 愚かで 悲しみにあふれた 戦いを映すのか それでも大人たちは 少年の澄んだその心に ミサイルを打ちこむのか …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『ハルカ・エイティ』/姫野 カオルコ/文藝春秋/「ふつうじゃない女性の戦前・戦後」

 著者はあとがきで「本書はノンフィクションではないが、実在の人間の、戦場での体験をはじめ、事実をもとにした小説である」とある。著者の伯母がモデルだそうだ。  戦前の体験が描かれているため、読み始めた。戦前のハルカの生き方にグイグイ引っ張られながら、興味深く読んだ。しかし、戦後は私には別世界、複雑な気持ちである。ただ80歳の素敵なおばあ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『桜島・日の果て・幻化』/梅崎 春生/講談社/「生きること死ぬこと、極限状態の深層心理」

 戦争文学なのか、戦後文学なのか、とかく分類したがる人の中で、『桜島』に対する表現が違う。そんなことより、『桜島』が何を描こうとしたのかを読むことが必要だ。  アメリカ軍の沖縄上陸、沖縄戦の悲劇、そんな状態が報告される鹿児島「桜島」にある基地。本土上陸が想像される事態の中で、召集された兵たちは、何を考えていたのか。  ただ、国の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『8月の果て』/柳美里/新潮社/「朝鮮併合と戦争、そして戦後、いま、未来」

 横山秀夫の『出口のない海』は、野球投手とオリンピック候補の陸上選手を襲った戦争を描いている。本小説は、日本に併合された朝鮮半島の幻の五輪マラソンランナーの生涯をたどる力作である。  日本が引き起こした戦争は、日本国民の未来を奪っただけではない。強制的に併合した朝鮮半島の人民にも多大な影響を与えた。国を奪われ、創氏改名で名を奪われ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『戦争する国しない国』/浅井基文/青木書店/「いま平和観、国家観が問われている」

 天木直人『さらば外務省!』は、外務省の内実を暴露した本として世間に衝撃を与えた。この著書の中で、外務省を見限って辞めたOB、浅井基文について述べられている。  この浅井基文に対し、「今後もし外務省に弓を引くような真似をすれば、省をあげて潰しにかかる」と外務官僚が悪態をついたという。天木直人は、「潔く外務省を辞し、自らの信念に基づいた…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『南京難民区の百日―虐殺を見た外国人』/笠原 十九司/岩波書店/「思い出すのもおぞましい地獄の日々」

 思い出すのもおぞましい。どこをどう話したらよいのか見当もつかない。このような酷い話は聞いたことも見たこともない。レイプ、レイプ、レイプばかり。強姦事件は一晩に千件は起こり、昼間でもたくさんある。日本兵に反抗したり不服のような態度でもしようものなら、銃剣で刺し殺されるか、もしくは銃殺だ。このような殺害は日に数百件を書き連ねることができる…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

『出口のない海』/横山秀夫/講談社/「戦争が歪めた生と死」

 第二次世界大戦の実体験を語れる人たちも少なくなってきている。戦後直後の民主主義教育を受けた人さえ、高齢者の部類に入ろうとしている。ここ数年、戦争の事実を記録に残す書の出版が相次いでいるような気がする。また逆に、日本の侵略戦争を美化しようとする動きも活発になってきている。  横山秀夫が、戦争を、それも人間魚雷の問題を筆にした。出版…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『国家に抗した人びと』/新藤謙/子どもの未来社/「戦時下、国家のウソに騙されず未来を見すえた人びと」

 寺子屋新書が創刊された。ナンバー001は斉藤貴男の『教育改革と新自由主義』だったが、その後も教育問題を中心に発行を続けている。  さて、『国家に抗した人びと』とのタイトルにあるように、本書は戦時下に戦争に反対したり、徴兵拒否をしたりした5人の生き様を描いている。海軍大佐・水野広徳、川柳人・鶴彬、翻訳家・北御門二郎、作家・中井英夫…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

自民党新憲法草案「9条」/海外での武力行使を可能とする戦争可能法案だ

 自民党が10月28日に発表した「新憲法草案」。「前文」の紹介をすでにしたが、今回は「9条」を読んでみたい。  9条第1項はそのままだが、第2項は全文削除。「戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」の代わりに追加されたものは「自衛軍を保持」「国際的に協調して行われる活動」。  「自衛軍を保持」についてはいうまでも…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『ガリヴァー旅行記』/スウィフト/岩波文庫/「18世紀初頭の思想を知ることができる批判的物語」

 ガリヴァー旅行記という名を聞いたことのある人は多いだろう。私自身も子供の頃に子ども版を読んだことがある。全文の翻訳書を読むのはこれが初めてである。  小人の国や巨人の国の話は、子ども時代の記憶として残っており、ああやっぱりガリヴァー旅行記なんだと最初は思った。しかし、読み進めるうちに本書の目的が、おとぎ話ではなくフィクションの中…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

自民党新憲法草案「前文」/こんな憲法にしてはならない

 自民党は10月28日、「新憲法草案」を発表した。現行の構成を維持しているが、その内容は現行憲法の理念を根本から覆すものである。  そもそも憲法とは何か。現行憲法「前文」には「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来」すると明記されている。そして、「これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

『「戦火のなかの子どもたち」物語』/松本猛/いわさきちひろ絵/岩崎書店

 今年は、いわさきちひろ没後30年になる。ちひろの息子松本猛が、絵本『戦火のなかの子どもたち』が出来上がるまでの、いわさきちひろの心を描いている。  「戦争は、戦闘行為をおこなっている人だけが犠牲になるのではありません。家族を失い、家を奪われ、心を傷つけられる普通の市民が無数に生まれます」  「いわさきちひろという画家が自らの戦…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『ぼくの描いた戦争』/手塚治虫/KKベストセラーズ/「戦争を描いた手塚治虫のマンガ」

 マンガ本を買うのは何年ぶりだろうか。もうずいぶん買っていないような気がする。マンガにも心を打つものがあり、話題作を買うこともある。滅多にないが・・・。  手塚治虫のマンガはテレビを中心に知ってはいるが、戦争をテーマにした作品を書いていたことは知らなかった。題名に惹かれて衝動買いしたが、これほど戦争の本質を描いているとは期待以上で…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

『夏草』/前田 純敬/高城書房/「少年が見た空襲の実態」

 1945年3月18日、鹿児島市街が強烈な爆撃を受けた。グラマン戦闘機1200機と伝えられた。中学2年生の慶二が見た戦争の悲惨さを描いた小説が蘇った。  爆撃に破壊された家屋、炎上する街、瓦礫と化した街、爆風に服をも剥ぎ取られ全裸で横たわる死体、あまりもの悲惨さに目をつぶる慶二。  5月には、中学二年生にも学校からの「召集」…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『現代の戦争報道』/門奈直樹/岩波書店/「真実は伝えられているか」

 情報戦争と言われる現代の戦争。では、戦場の真実は報道されているのか。本書は、現代の戦争報道の実態を、世界のメディアと国家、軍隊との関係を事実の検証に基づきながら分析している。  その結論は「戦争での最初の犠牲者は真実だが、次なる犠牲者は良心だ」という言葉に込められている。戦争は言論・表現の自由を奪い、良心を奪う。  「いくらキ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『マクロ経営学から見た太平洋戦争』/森本 忠夫/PHP研究所/「矛盾に満ちた狂気の『魔性の歴史』」

 私の書評を根気良く読んでいただいている人には、この表題及び出版社の本を書くなど奇怪に見えるかもしれない。マクロ経営学を論じたこともなければ、PHP研究所の本を読むのも初めてである。  ところが、この本は違った。著者は「はじめに」で、「自給可な物的資源、効率的経済制度、高度に発達した基礎技術と生産技術」などを「決定的に欠いていた日…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『平和秩序形成の課題』/渡辺治・和田進編/大月書店/「世界平和を実現するために何をすべきか」

 講座「戦争と現代」第5巻。最終巻で、世界平和を実現するための対抗構想、思想、担い手を検討する。  本書の出版は2004年4月である。「九条の会」発足以前である。その時点で本書は、「九条改憲に反対する」という一点で、広大な統一をつくっていく必要がある、と強調していた。  日本の問題だけとしてではなく、世界の平和を実現するために、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「小泉劇場」 靖国参拝「違憲」判決

 小泉首相の靖国参拝は「違憲」との判断が大阪高裁で下された。これまでにも福岡地裁などで「違憲」判断が確定している。  この高裁の「違憲」判断を、「理解に苦しんでいる」と言ってのける小泉首相。今後の参拝に影響があるかと質問されれば「ないですね」と答える無神経さ。  裁判所の判断さえ受け付けない姿勢は、独裁的、ファシズム的、小泉首相…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『トルストイの生涯』/ロマン・ロラン/岩波文庫/「平和を願い隣人愛を訴えた文豪」

 トルストイは青年時代に大きな影響を受けた作家である。高校から大学時代まで貪るように読んだことを思い出す。当時、好きな作家の筆頭はトルストイであり、その次がドストエフスキー、夏目漱石だった。トルストイから大きな影響を感じたのは『戦争と平和』『人生論』であった。  今では、小林多喜二が一番好きな作家であるから、大きな変化といえようか。そ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『平和と平等をあきらめない』/高橋哲哉×斉藤貴男/晶文社/「戦争する国への道を許さない」

 哲学者高橋哲哉とジャーナリスト斉藤貴男の対談。ポスト団塊世代の二人が、戦争と差別の時代をどう生きるかを熱く語る。  斉藤貴男はかねてから知っていたが、高橋哲哉は最近までまったく知らなかった。東京大学の「知の三部作」の『知の論理』に論稿を載せていたことから知ったばかりである。  よく知らない哲学者と斉藤貴男がどんな対談をするのか…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『ナショナリズムと戦争』/後藤道夫/山科三郎編/大月書店/「なぜ戦争をするのかに応える一冊」

 講座「戦争と現代」の第4巻。第5巻が先に発行されたので、これで完結となる。と言っても第5巻はまだ読んでいないが・・・。  現在のアメリカによる戦争戦略がなぜ行われ、なぜ日本はそれに追随するのか、経済のグローバリズムの視点から分析されている。「はしがき」には次のようにある。  現在の戦争可能国家構築とナショナリズムの隆盛は、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「小泉劇場」 第2幕 初日

 「小泉劇場」の第2幕が開いた。しかし、同じセリフの繰り返し。小泉マジックの芸無しぶりがあらわれた一幕であった。  現実的な未来を示すことはなく、すべてがフィクションの世界。フィクションにも夢があれば観客も心を打つかもしれないが、その夢さえないフィクションだ。本来、政治はノンフィクションの世界、現実離れしたフィクションにはなおさら政治…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

『島唄の奇跡 白百合が奏でる恋物語、そしてハンセン病』/吉江 真理子/講談社

 戦後60年、沖縄ではいまだに米軍基地による被害が繰り返されている。  「毎日、飛行機は飛ぶし、演習で山は燃えるし、民間飛行場もアメリカの飛行機が占領するし、民家には飛行機からいろいろな物質が落ちるし、鉄砲の弾は飛んでくるし、沖縄の近海を通っている船は破片でやられるし、それでも戦後は終わりでしょうか・・・尚更に戦争が続いているというの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more