現代の「蟹工船」

 takahashiさんから「蟹工船」と現代の問題の視点からのコメントがありました。実は私はテレビをほとんど見ないのです。ニュースは見るけど、テレビを見る時間は平均しても一日1時間にもならないと思います。バリバリバリューって何ですか?
 後半はよくわかります。医療現場での痛ましい医療事故が問題になりますが、その本質を示したニュースは少ないですね。

 40度の熱があっても出勤し、夜勤さえ勤める看護士の実態はそれほど知られていません。看護士は、本当に身を削りながら働いています。だから看護士の離職率も高いのです。そして、一人の看護士が辞めると、その看護士の補充がされるまで残された看護士にすべての負担がまわってきます。それでも働き続ける看護士さん。そんな中でも患者のためにと働く看護士さんはたくさんいます。
 幼い子供が高熱を出して唸っていても、自分が高熱でふらふらになっていても、働き続ける姿を想像してみてください。何でも「自己責任」という政府に怒りを感じます。

 あちゃ~。前置きが長くなってしまいました。すいません。以下、takahashiさんのコメントを紹介します。

 多喜二の小説「蟹工船」は、劣悪な労働条件のなかで隔離されながら強制労働される労働者たちの労働のシステム、労働者たちが対立させられ支配されるなかでも、連帯をしだいに強め、消極的な抵抗から、サボタージュへ、さらにストライキへと決起する労働者群を描いてたいます。
 バリバリバリューや、行列のできる法律相談などというテレビ番組が視聴率を集めています。そこには日本の富者の姿があります。一ヶ月一万円で暮らしがなりたつかという芸人の貧乏生活をながめる番組もあります。それでもそこには階級的な争いを発見することはありません。そんなことに慣れさせられています。
 しかし、「蟹工船」のような過酷な労働現場はいまもたくさんあります。

 その一例は医療現場ではないでしょうか?
ひとりひとりの生命を扱い、その生死を決する医療現場。そこに働くさまざまな人々、医師にもセレブな医師がい、下級のインターンがいます。さらにその下に看護士がい、看護見習いがいます。
 患者は24時間治療を求めていますが、医療の24時間体制は過酷な労働です。天使と称される看護士はその犠牲が求められはしてもセレブではありえません。
 医は仁術ではなく、算術だといわれて久しいものがあります。
医の世界の資本主義産業としての実態は驚愕すべき実態です。
 過酷な労働現場、その手術での失敗や過誤は密室の労働現場です。
ここにも「蟹工船」に通じる世界がいまも生きていますよ。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック