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<<   作成日時 : 2011/10/10 15:34   >>

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 西尾成子著『科学ジャーナリズムの先駆者 評伝 石原純』を読み終わった。これは書き残しておかなければという石原純の言葉がいくつもあった。あの時代に、科学的考察を貫いたことにまず敬意を感ずる。そして、最後の死に唖然とする。生きていれば、戦後にどのような活躍をしたか、みたかったものだ。

 以下、いまも重要だと思われる論稿を紹介する。

 「われわれの論理における矛盾を避けようとするなら、その思考の法則を変え改良していかなければならない、すなわち、われわれの思想・観念・概念といったものを、与えられた自然に相応するように改めねばならない、最近の物理学の進展、たとえば相対論による時間空間概念、物質が原子、電子からなることの実験上の事実、に適応するように、変えねばならない、ここに自然科学と哲学の最も密接な交渉が存在する」(「自然科学と哲学」1915年)

 「科学者といえども政治や経済に対する関心と正しい認識とを必要とする。・・・。とくにその仕事の本質において最も国際的普遍性を有すべき科学者においては最も多くのことに対する自覚を保持して社会的な政治経済機構への正常な批判につとめることが肝要であると思われる」(『科学』巻頭言1936年)

 「およそ くろいものほど ひかる。いましめられる非常時の なにとない おののき。
巷に氾濫する国防映画。それで 都市までが 三角形に見えてくる。」(「黒体輻射」1936年)

 「科学教育では科学的に知られたことばかり教えるのではなく、同時にこんにち科学的に知られていない事柄がいかに周囲に満ちているかを十分に説明しておくことが必要である。さらに子どもたちが自発的に疑問を起こすように、しかも適切な疑問を起こすように導かねばならない。子どもたちの質問に対してはなるべく子どもたち自身で解答をみつけださせるように指導しなければならない。個々の問題について、科学的に思考するように導くことが大切である。」(「科学教育の原理的認識」1939年)

 「芸術において創造的能力が必要であることはいうまでもないが、芸術といえどもそれが完成したうえでは合理的かつ実証的でなければならないのであって、そうでなければ多数の人を感動させることはできないはずだ。ここに科学と芸術とが人間文化の最高の産物であることを真に理解することができるのである。要するに科学を進め、芸術を創作することは、つまりはこの地上の自然に秘められている真実の世界を覗い知ろうとすることに外ならないのであって、ここにこそ人生の最大の喜びがあるのはむしろ当然の事柄である。」(「科学と芸術」1941年)

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