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zoom RSS 石川康宏著『人間の復興か、資本の論理か 3・11後の日本』

<<   作成日時 : 2011/08/14 18:20   >>

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 石川康宏著『人間の復興か、資本の論理か 3・11後の日本』を、大震災からちょうど5カ月目の8月11日に読み終わった。感想を書く時間がなかったので、今日になったが紹介だけしておきたい。
 タイトルに石川先生の思いが込められていると思う。大震災後、私も同趣旨の思いを抱いている。今度の定期大会の方針への思いとして、「人の命とその尊厳を第一義にした憲法を守り活かす国づくり」をひとつの柱にした。「人間の復興」に通じるし、「資本の論理」でなく憲法の精神をくらしのすみずみに活かす国づくりこそが必要だと思っているからだ。

画像 目次を見て、驚いた。石川先生の言いたいことが目次に吹き出しみたいにして端的に書かれているのだ。
 第1章「震災復興は『資本の論理』とのたたかいである」には、目次の吹き出しに、「なぜ原発事故が起きたのか」「なぜ被災者のためとは思えない復興策が次々と提案されるのか」・・・それを根底にある「資本の論理」から読み解きます。
 第2章「民主党政権がめざしているもの」には、民主党はなぜここまでふらつくのか。「政策とカネを財界が提供し、政府が政策を実行する」という日本の政治構造の根本を解明します。
 第3章「「構造改革」がゆがめたこの国の形」には、自民党・民主党政権で進められ、「震災復興」「経済復興」の名のもとで進められる「構造改革」路線とは何なのか。「構造改革」を進めた結果、日本社会はどうなったのか。その幻想をはぎとります。
 第4章「「道州制」と住民の自治」には、道州制・地域主権改革・・・大阪・橋下府知事が進める「大阪都」路線で、自治体はどうなっていくのか。そこにも中央・関西の財界の影が。
 第5章「「新しい日本」をどうつくっていくのか」には、被災者たちの尊厳の復興をどう進めるのか。それを押し進める「新しい日本」をどうつくっていくか。内需に支えられた経済成長が必要です。
 第6章「政治に強い市民になろう」には、社会を変えて行くにはどうすればいいのか。近道は市民のみんなが賢くなること。私たち一人ひとりが賢くなる学びの方法を最後に提案してみます。
 という具合の「吹き出し」付きの目次だ。

 これだけ紹介しただけで、本書がどのような意図で書かれたかは明快だ。しかも、その中身は、具体的な「資本の論理」を詳しく掘り下げ、また、いま現在民主党政権や自民党などが「人間の復興」ではなく、「資本の論理」をひたすら推し進めようとしていることがわかる。また、橋下大阪府知事や「大阪維新の会」の進めていることも「資本の論理」であることを示している。
 そして、「新しい日本」を、何より「人間の尊厳の復興を、との主張は重要だ。「被災者たちが、もう一度立ち上がることのできる土台をつくることが急がれなければなりません」との主張に同感だ。

 ここ数年、『資本論』を機会あるごとに読み直しているが、『資本論』が分析した資本主義の「法則」がそのまま当てはまる「資本の論理」を、具体的に読み解く内容も豊富にある。一読をお薦めする。「社会を変えて行くにはどうすればいいのか。近道は市民のみんなが賢くなること」だ。

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