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zoom RSS 人類の共存

<<   作成日時 : 2010/05/09 11:15   >>

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 5月7日に「ホモ・サピエンスとネアンデルタール人と交雑の可能性??」とのタイトルで、「読売新聞」の「絶滅したネアンデルタール人、現生人類と交雑」の記事に関する感想をアップしました。最近、一番アクセスが多いのは「井上ひさし」さんに関するものなのですが、それに次いでこの混血問題へのアクセスが増えています。
 人類の問題にこれだけ関心が高いのかと少々驚きとともに、人間の科学への関心度に安心もしているところです。関連して、4年以上前に書いて、「オススメ書評」に選ばれて3,000ポイント獲得した『われら以外の人類 猿人からネアンデルタール人まで』の書評を転載します。


内村直之著『われら以外の人類猿人からネアンデルタール人まで 』/ 朝日選書

人類の共存は私たちの願いに通じる
未来自由
2006/02/21 5:59:08

画像 20世紀の代表的なファンタジーとして多くの読者を持つ『指輪物語』にはたくさんの種族が登場します。物語の主人公である「ホビット族」は人間族と見かけも知性もほとんどそっくりなのですが、身長が1メートル前後しかないという違いがありました。

 これは、本書の書き出しである。そして『指輪物語』の紹介の後、こう書かれている。「2003年、このホビットとほぼ同じ大きさの小さなヒトの化石がインドネシアの島で見つかりました」
 この化石の生きていた時代が1万8000年前だといいます。「もう私たちホモ・サピエンスはとっくに登場していて、文化を作り始めていたころです。私たちは同じ時間、空間をこの小さな人たちと共有していたはずなのです」「今、地球上にヒトといえば、ホモ・サピエンスしか生きていませんが、何種類もの人類が地球上に暮らし、あるときは共存さえしていた時代が、つい最近まで続いていたのです」
 本書は、サルとの共通祖先からの進化の過程を経て以降、幾種類ものヒトが存在したことを古生物学の研究から明らかにするとともに、遺伝子研究などの最新科学の研究から、その進化が単純ではなかったことを明らかにしている。

 「われら以外の人類」はたくさん存在したが、すべて絶滅し、現在生存しているのは、私たちホモ・サピエンスだけである。その間にはミッシングリンクがあり、いまだに進化の全貌は解明されていない。
 それでも、多くの新発見が続き、従来の仮説の裏づけや逆に否定などにより、真相に一歩一歩近づいているようだ。「いるようだ」というのがミソで、まだまだ未解明の部分は多い。

 それでも、間違いのない事実とし最も注目した事実は、絶滅した人類と私たちホモ・サピエンスが共存していた時代があったということである。そして、種族が違うからといって争いあったり、殺しあったりという事実は発見されていないことである。
 このことは重要である。私たちホモ・サピエンスは、この共存姿勢を受け継いでいるのだろうか。肌の色が違うといって差別したり、民族が違うからといって争ったりという歴史を持っている。今でも、イラクをはじめ世界のどこかで戦争が行われている。もっとも優秀な種と誇るホモ・サピエンスこそ、最も愚かなヒトだったと評価される未来がくるかもしれないのだ。
 私はそんな汚名をホモ・サピエンスに記せられたくはない。平和共存、一人一人の人間が大切にされる社会をつくることが、唯一生き残った私たちホモ・サピエンスの緊急の課題である。長い目で見れば、現実が見えてくることを本書は教えてくれる。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
「人間はひとつの類的存在である」(ドイツ・イデオロギー)という言葉が再認識されるべき時代ですね。

 強欲資本主義とかカジノ資本主義の支配層は、「自分たちだけが儲かれば良い」という考え方です。ケネディ暗殺事件の文献を調べていたとき、ケネディ財閥は1929年大恐慌前に、ロックフェラーから株大暴落のシナリオを教えてもらって、暴落直前に高年で大量の株を売り抜けて巨万の富を築いたという説を知りました。ロックフェラーも、多くの米国国民を犠牲にして儲けたのです。そして、仕掛けられた大恐慌によって米国が戦争経済に向かう流れを導いたと理解されます。
 第二次大戦後も、朝鮮戦争・ベトナム戦争・湾岸戦争・アフガニスタン/イラク戦争と続いてきたのは、アメリカの資本主義が戦争を必要としてきたからだと思います。
 
 多喜二は「1928年3月15日」にて、小樽での大弾圧を告発しましたが、小樽で労働運動が高揚していたこととともに、特に小樽に関しては軍事的要港であり大陸への侵略のためにも反戦勢力を一掃するという狙いもあったのですね。多喜二はそうした意図も見抜いていたようです。
「蟹工船」で、海軍が決起した蟹工船労働者を排除にやって来たというクライマックスにも、そのことが読み取れます。
御影暢雄
2010/05/09 21:26
 前掲コメント9行目「高年」→「高値」に訂正です。
御影暢雄
2010/05/09 21:45
参考  仲晃 著 「ケネディはなぜ暗殺されたか」(NHKブックス)
御影暢雄
2010/05/09 21:54
 奈良県山添村の「神野(こうの)山」には1万2千年前の縄文時代から人が住んでいたそうです。新潟の翡翠が、縄文期の遺跡からでてくるので、古代から奈良⇔新潟の交易があったと考えられています。山添村と神野山は「謎の巨石」で知られています。
 エジプト/ギザのピラミッドが1万2千年前のオリオン座三星を象(かたど)ったものだとG・ハンコックの本に書かれいますが、山添村の巨石群も星座の位置を示しているという説が研究されているようです。我々は、山添村等の縄文人の子孫だと考えるとロマンが湧いてきますね。古代の巨石遺跡が(沖縄沖の海底の謎の建築物も含めて)、何らかの共通項があるとすれば、このことも興味深いです。
御影暢雄
2010/05/09 22:24
人類や宇宙の謎にはロマンがありますね。
最近、自然科学の勉強を怠っているので、自然科学の本も読まないと、と思っています。
未来
2010/05/10 05:40

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