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zoom RSS 人間を使い捨て踏みにじる時代に抗する

<<   作成日時 : 2010/05/23 19:29   >>

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画像 楜沢健氏に注目していましたが、今月発売された『だからプロレタリア文学』を読んでビックリしました。労働者の暮らしの実態に寄り添う「立ち位置」がこれほどはっきりしていたとは過去の論考で気づきませんでした。
 なぜ、いまプロレタリア文学が再発見され、「蟹工船」だけでなく、マルクスと「資本論」が読み直されているのか、その根本的問題に迫るものになっています。

 「貧困」との遭遇。
 それが感情をかき乱さない、穏やかで安定した遭遇になろうはずがない。それまで直面したことのない「不可解な」驚愕や憤怒や羞恥や恐怖をともなわない遭遇になろうはずがない。もしもその出会いが、何の感情の不調和も騒乱も混乱もともなわないのであれば、それは「貧困」ではない。感情の不調和や騒乱や混乱なしに「貧困」と真に出会うことはできない。『貧しき人々の群』は、そう訴えている。


 宮本百合子『貧しき人々の群』に対する論述だが、これは著者が同じ「遭遇」を感じたからこそ書ける文章であり、その「立ち位置」はすべての作品分析にブレることなく貫かれています。
 いまなぜ「蟹工船」なのか、現在の労働者にも寄り添いながら、その本質に迫る論考に、「鳥肌が立つ程興奮を感じた」といっては大げさかもしれませんが、少なくとも新しい「仲間」にエールを送りたいと思います。
 文学は誰のために書かれ、何のために書かれるのか、そして今日の資本主義社会のもとで懸命に生きる労働者が、立ち上がらずを得ない、そのことを「プロレタリア文学」時代から叫ばれ続けていることを示した本著の意義は大きいでしょう。

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コメント(2件)

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楜沢さんと今度会って鎌倉で一杯やることになりました。未来ブログの評価を伝えておきます。
Prof. Shima
2010/05/23 23:26
はい、よろしくお伝えください。
未来
2010/05/25 06:23

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