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zoom RSS 大正デモクラシーの可能性と三人の軌跡

<<   作成日時 : 2010/04/07 21:30   >>

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 岩波新書のシリーズ日本近現代史Iの『日本の近現代史をどうみるか』を読みました。近現代史の「通史」と銘打って発売されたので、最後の10冊まで読んだのですが、なかには同意できない著者の執筆物もありました。
 この最終巻は、過去9冊の著者がそれぞれの立場から、あらためて執筆したものを一冊にしています。その中で、いくつか新しい視点も示され、興味深く読んだものもあります。ただ、全体的には物足りない内容になっています。
 その中で注目したことが二つありましたので紹介します。

 ひとつは、成田龍一氏の「大正デモクラシーとはどんなデモクラシーだったのか」の一節です。

 最後に大正デモクラシーの可能性について触れておきましょう。このことを考えたとき、私には三人の名前が浮かび上がってきます。平沢計七、山本宣治、小林多喜二です。

 そして、それぞれの生と死について詳しく書かれています。短い文章の中に三人への思いが込められているのは注目に値します。

 もうひとつは、9人のそれぞれの執筆者が「お薦めの五冊」を紹介しているのですが、吉見俊哉氏が一番目にノーマ・フィールド、大島かおり訳『天皇の逝く国で』をあげ、「戦後日本に伏在していた心性を浮かび上がらせます」と紹介していることです。

 読みだしたら、途中でつまらないと感じても、投げ出さずに最後まで読んでしまう性分が、この一冊を読むことになったのですが、最後のこのような記述を見つけると、やっぱり最後まで読み続けることにこだわる意味はあるなぁ、と思ったところです。

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内 容 ニックネーム/日時
 奈良県の各「九条の会」が主催の第6回憲法講座のご案内です。

 「 小森陽一 憲法講演会 」

 5月5日(こどもの日)
   午後1時受付 1時30分開始
   奈良県文化会館小ホール
  参加協力費   1000円

 講演 午後1時40分〜3時
   小森陽一(東京大学教授) 「九条の会」事務局長
 トーク 3時10分〜4時30分
   *小森さんとゲスト&参加者とのトーク

 主催 「九条の会」奈良 奈良市九条の会 
     憲法九条の会・生駒  九条の会・やまと郡山

 連絡先 奈良市・やすらぎ法律事務所
      (FAX 0742 20 2588)
 問い合わせ先 北野重一
      ( TEL 0742 61 2273
        FAX 0742 61 0033 ) 
御影暢雄
2010/04/10 20:58
「(近代文学の流れから探る)小林多喜二の文学〜松澤信祐著」まえがき抜粋

  ”日本近代文の精神は、人間の自由と解放をねがう心であった。戦前の日本では,天皇制への絶対服従が強制され、自由な思想は抑圧されていた。天皇制をささえる前近代的な思想、宗教,道徳は、半封建的な小作制度や家族制度と補強しながら、新しい思想や文学の前進をはばみ、そのために思想家や作家たちは苦悩し屈折し,苦闘せねばならなかった。
 明治の自由民権運動の敗北後に現れた北村透谷や大逆事件前後の石川啄木、大正デモクラシー期の民衆芸術,労働文学,児童文学、昭和初期のプロレタリア文学、戦後の民主主義文学へと、苦闘の歴史と精神は受け継がれ、生き続けてきた。”
御影暢雄
2010/04/10 22:27
訂正 前掲文書1行目近代文→近代文学

 大変読みやすく面白い本です。特に志賀直哉の文体・小説の作法から、多喜二が大きな影響を受けていたとする分析の記述は興味深いです。夕方,主人公達が汽車が通りすぎるのを眺めるという情景(『真鶴』志賀直哉⇔「田口の『姉との記憶』」)の共通点とか。そうした心象風景には、日本人の誰もが響くものがありますね。私も、深く潜在意識に抱えていたようです。
御影暢雄
2010/04/10 22:44

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