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zoom RSS 多喜二と大月源二と伊藤ふじ子

<<   作成日時 : 2009/09/27 16:23   >>

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 金倉義慧著『画家 大月源二』をずいぶん前に買っていたのですが、やっと読み始めました。最近では、読みたくて買った本が常に在庫として50冊ほどあるので、ひどい時は2〜3〜5年くらい読まずに本棚に並べたままのことがよくあります(笑)。結局、いつかは読むのですが、買ったときの関心と毎日持って歩く本を選ぶときの関心が変わっているのです。ちょっと在庫が多すぎるきらいもありますが、早く買わないと絶版になることがあるので、これは仕方ないと割り切っています。

 さて、『画家 大月源二』に、次のような記述があります。

 その一九三三年一〇月、一年四カ月の豊多摩刑務所(後の中野刑務所)の拘留中に大月源二は一時保釈されている。
 「多喜二と私」下書きによると、その折に「伊藤ふじ子の訪問を受けた」と記されてある。小林多喜二の晩年「生活をともにした」(沢地久枝『続昭和史のおんな』)女性がこの伊藤ふじ子であったから、小林多喜二と大月源二の交友を伊藤ふじ子は知っていてそれで保釈中の大月源二を訪ねたのだろう。


 伊藤ふじ子と大月源二は、この訪問以前に面識があったのでしょうか。ただ、「小林多喜二と大月源二の交友」を知っていたから訪ねたというのは不自然です。多喜二虐殺後の伊藤ふじ子の「活動」状況はどうだったのでしょうか。多喜二の妻ということがわかれば、特高警察に付きまとわれる恐れさえあり、行動には十分注意していたようにも考えられますが、そんな伊藤ふじ子が保釈中の人物に会いに行くのは危険要素があります。
 大月源二の検挙は1932年6月ですから、仮に面識があったとしても、「多喜二の妻」ということを知っていたかどうか、疑問が残ります。

 保釈中に訪ねたのを、単に「小林多喜二と大月源二の交友を伊藤ふじ子は知っていてそれで保釈中の大月源二を訪ねたのだろう」というのは説得力がありません。
 以前から面識があったか、生前の多喜二から伊藤ふじ子は「何か言伝みたいなものを頼まれていた」のかもしれない、そんな想像をさせる場面です。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
 大阪山宣記念集会成功おめでとうございます。
 ホットなニュースですが、奈良でも「鶴彬」の映画の自主上映会のための実行委員会が最初の会合を最近、開いたそうです。上映は来年1月頃になりそうです。鶴彬そのものについても、まだまだ知名度は低いのですが、一人でも多くの青年学生に見に来て欲しいなと思っています。
 
御影暢雄
2009/09/27 19:49
ふじ子さんは、岡本唐貴の絵のモデルともなったと澤地さんは書いています。プロ美の同盟員として上野の展覧会にも出品しています、大月もプロ美の活動家です。大月とふじ子さんは旧知の仲だったとして間違いはないでしょう。女友達として深い交流があったのは、八島八郎の妻で画家の新井光子でした。光子と宮本百合子はまた深く交流した女性ですね。
佐藤
2009/09/28 06:27
佐藤さん、ありがとうございます。
私もそうだと思います。
未来
2009/09/28 19:27
 「こまつ座&ホリプロ『組曲虐殺』」
10月3日(土)〜25日(日)
 東京 天王洲・銀河劇場(tel03・3862・5941)
    S席 8400円 A席 6300円 学生 5250円
10月28日〜30日
 兵庫県西宮 県立芸術文化センター・阪急中ホール
       (tel 0798・68・0255)
11月1、2日
 山形県 川西町フレンドリー・プラザ
      (tel 0238・46・3211)

 〜以上、うたごえ新聞9月14日号より、「組曲虐殺」の上演予定です。”音楽担当のジャズ・ピアニスト小曽根真は生演奏で、井上作品に初出演する”との紹介コメントが添えられています。小曽根氏はたしか神戸の出身だったと思いますが、関西の小曽根ファンは非常に興味を抱いて心待ちにしているのではないでしょうか。
 本日の「しんぶん赤旗」に、同劇に出演して多喜二役を演ずる井上芳雄氏の否インタビューが掲載されていました。井上氏は劇中で演じながら、テノールの歌声で多くの歌を歌うのですが、「代用パンは安いんだ・・貧しい人にも買えるのに/売れ残るのはなぜなんだ」と、素朴な疑問を歌う場面もあるそうです。
御影暢雄
2009/09/28 19:37
 井上芳雄氏の話では、「同劇の台本が全部できておらず、台本が届くとその夜のうちに、小曽根真さんが曲をつけ、次の日に役者みんなで歌っていて、すぐに井手茂太さんが振り付けてくれる。みんな一流の素晴らしい人ばかりのけいこ場で、毎日すごいことが起こっていて、今、幸せなとても豊かな感じがしています」
 多喜二については、「多喜二自身、”貧しい人がどんどん貧しくなって、一部の誰かが豊かになっていくのは何故なんだろう”という疑問をもって、それを素直に厳しく追及して生きていった人なんじゃないでしょうか。井上ひさしさんの台本や、三浦綾子さんの『母』を読んでそう思いました。
 多喜二は搾取というシステムのこと、人を貧しくする社会の構造の問題を発見してしまって、そのままにしておけなかった。自分のこと、周りのことだけを考えるのではなく、とても広い、世の中全体を見据えていたのが多喜二だったと思います」と、井上氏は語っています。

 〜井上芳雄氏の語るけいこ場の有り様、本当に俳優さん・製作者・スタッフの「組曲虐殺」にかける熱い情熱が伝わってきます。とても素晴らしいステージが期待できます。(御影)
御影暢雄
2009/09/28 19:55
 昨日、奈良市のある役所で時間待ちをしていたところ、テレビの画面が「臨時ニュース」でテロップとシグナル音が流され、、「すわ、どこかで地震が起きたのか?」とテレビに見入りました。ニュースは自民党総裁に谷垣氏が選ばれたということで、拍子抜けしましたが、昨年、総裁選をマスコミが大々的に詳しく「ちょうちん報道」していたことが遠い昔のことのように思い出されました。今日は、自民党指導部の人事も決まったことが伝えられていますが、「総選挙で何故、敗北したか?」という党内の反省の声が伝わってきていないようです。新しい執行部のライン・アップを見ても、”人材が居ないのかな。自民党が当分浮上する機会はなさそうだ。”と、思ってしまいます。落選した多くの自民党議員には、多数の憲法改定促進派がいますが、その主張を変えないのであれば、国会へのカムバックは難しいでしょう。
御影暢雄
2009/09/29 19:52

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