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zoom RSS 驚くべきは現時の文明国における多数人の貧乏である

<<   作成日時 : 2009/01/03 17:48   >>

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 驚くべきは現時の文明国における多数人の貧乏である。

 げに今の世のしくみは、金ある者にとっては、まことに便利しごくである。

 げに金ある者にとっては、今の世の中ほど便利しごくのしくみはないが、しかし金のない者にとって、また今の世の中ほど不便しごくのしくみはあるまい。


画像 河上肇の『貧乏物語』が林直道氏の解説付きで新日本出版社から発売されました。もう二十数年も前に読み、本棚には岩波文庫版があるはずですが、林直道氏の解説が読みたくて購入しました。あらためて『貧乏物語』を読んだのですが、「いかに多数の人が貧乏しているか(上編)」に、「貧乏を退治せん」とする気迫がこもっています。
 また、英国の「養老年金条例」を権利思想として受け止めたところは卓見だと思います。ただ重税に対する不十分な言及は当時の河上の限界なのでしょう。
 気迫あふれる文章が続くにも関わらず、ぜいたく廃止論にはいるやいなや読み気が失せてしまうなんともいえない結論で終わってしまうのですが、この『貧乏物語』を批判されたあとの河上の奮起を考えると、やはり「貧乏退治」の決意の書として読むことができます。

 林直道氏の解説を読めば、『貧乏物語』の意義と限界、河上の生涯との関係が浮かび上がってきます。1942年の戦時下、河上の姿を見た大阪商大(現大阪市立大学)の学生たちのエピソードが収録されているのは、当時の生き証人林直道氏解説ゆえんです。

 「この大学内でひそかに組織され活動しつつあった侵略戦争反対の学生社会科学研究会のメンバーたちは、この日の感動をバネにして反戦・抵抗闘争に一段と馬力をかけようと誓い合ったというエピソードがある。実は私もその時の一員なのであった

 林直道氏は、本書の解説を次のように熱く締めくくっています。

 「本書『貧乏物語』は、その河上肇が三七歳全精魂を傾けて貧乏問題と格闘した記念碑的作品である。乞う、全国の読者諸氏、この書の精髄を学び、現下の「格差と貧困」を解決するための知的エネルギーとして役立てられんことを。

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