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zoom RSS 「捕鯨船」と「蟹工船」

<<   作成日時 : 2008/10/20 06:03   >>

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画像 日本にたった5船、商業捕鯨が認められた小型捕鯨船があります。そんな小型捕鯨船に乗り込んだ著者のドキュメンタリー『煙る鯨影』(駒村吉重/小学館)を読みました。日本における捕鯨の歴史、太地の歴史が主ですが、長崎県生月島の益富捕鯨が日本一の捕鯨量を誇り、長崎の街には「こちらも日本一といっていい鯨肉の流通機構が整備されていた」ことも紹介されています。
 現代の捕鯨をめぐる国際関係にも迫るが結論は述べてはいませんが、示唆するところは興味深いものがありました。現在、ミンク鯨なら増えているといわれる鯨があります。絶滅が危惧される種を除いて、増加種については解禁してはどうかという主張があるのは当然でしょう。
 しかし、ひとつの規制緩和や解禁が、どれほど大きな影響を与えるのか、今日の派遣法解禁による「貧困」の拡大問題を考えると、考えさせるところがあります。ひとつの解禁が、果てしなき利潤追求によって、偽装や不正が繰り広げられる実態を考えれば、難しい問題があるとも思います。

 さて、著者は太地の捕鯨船に乗り込んで、その捕鯨の現場に立ち会うのですが、そこでの協働、役割分担などは「蟹工船」とはまったく違う形態です。古式捕鯨でもそうですが、漁に携わる全員がそれぞれの役割を担い、協働してこそ捕鯨は成り立ちます。鯨という生命を相手に、知恵と技量、生命どおしの駆け引きがあります。「蟹工船」の監督のような酷使をすれば、けっして捕鯨漁は成立しません。
 しかし、これはやっぱり「捕鯨船」も「蟹工船」も本当は同じです。人を大切にする協働がなされなければ、そこに必ずひずみが生じます。鯨の乱獲や、労働者への酷使、それらのいずれもが生命活動にひずみを生じさせる、そんなことを考えながら読み終わりました。

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