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zoom RSS 島村輝先生の書評「世界文学としての芥川龍之介」

<<   作成日時 : 2007/09/02 07:51   >>

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 島村先生から福元館で「赤旗」に近々書評が掲載される予定と聞いていましたが、本日の「赤旗」に掲載されていました。関口安義著「世界文学としての芥川龍之介」への書評です。
 「人間性の真実探求に向かう若き姿」というタイトルがいい、と思います。このタイトルは関口安義氏が明らかにしようとした「『人間性の真実探求』」に向かう『人生にきわめて誠実な作家』という若き日の芥川像」というところからつけられたと思いますが、同時に芥川、宮本両者の「若き姿」を考え併せることもできます。
 書評自体は、本日の「赤旗」を読んでいただくとして、最後にこう述べられています。

 ”「『敗北』の文学」に記された「我々は如何なる時も、芥川氏の文学を批判し切る野蛮な情熱を持たねばならない」という言葉が現代にどのような意味を持ちうるのかをも、改めて深く考えてみなければならないと感じた。”

 「現代にどのような意味を持ちうるのかをも、改めて深く考えてみなければならない」との感想に共感しました。
 今日の目で考えることの意義は、人間が生きること、そのことを探求し続けながら生きるためにも必要でしょう。
 私も「世界文学としての芥川龍之介」を機会に、「『敗北』の文学」を読み直し、生きることとの関係から興味を持ったところです。

 「『敗北』の文学」を読み直した7月30日、レビュージャパンに「『敗北』の文学」について次のように書きました。
 ”芥川文学の「情熱」をもっと強い現実に根ざした「情熱」で、「敗北」することなく生きなければならないとの強烈なメッセージを感じることができる。”
 http://khipu.jp/php5/show.php/47497

 「世界文学としての芥川龍之介」についても8月5日に書きましたが、いま読み直してもなんとも中途半端な内容でした。
 http://khipu.jp/php5/show.php/47516

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
未来さん、さっそくのご紹介ありがとうございます。

関口さんのこの本を読むにあたって、未来さんも指摘されているように、宮本顕治の「敗北の文学」はどうしても参照されなければならないものだろうと感じました。問題は宮本顕治の「我々は如何なる時も、芥川氏の文学を批判し切る野蛮な情熱を持たねばならない」という言葉が現代にどのような意味を持ちうるのかだ、ということなのだろうと思います。

宮本氏がこの言葉を書いた時代と現代とでは、大きく違うところも沢山あります。なによりもこの頃は「マルクス主義」の未来は必然的で明るく輝かしいものとして想定できていました。現代は資本主義が大きく行き詰まってはいるものの、「マルクス主義」ないしはそれに代わる思想が、大きな希望を託せるものとしては現れていません。

だからこそ「人間性の真実探求」に向かう情熱を無にしない思考と運動のかたちを、私たち一人一人が「改めて深く考えてみなくてはいけない」と思うのです。
Prof. Shima
2007/09/02 13:47
 ”「人間性の真実探求」に向かう情熱を無にしない思考と運動のかたちを、私たち一人一人が「改めて深く考えてみなくてはいけない」と思うのです。”

 まったく同感です。私は「敗北の文学」を読み直した時、「野蛮な情熱」というところに強く反応したのですが、「人間性の真実探求」に向かう情熱を無にしない思考と運動、と言われればよくわかります。
 様々な人の過去の業績を学ぶ意義は、こうした情熱を受け継ぐことにもあるのでしょうね。
未来
2007/09/02 14:12

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