未来 ― 私達の力で歴史を動かそう!

アクセスカウンタ

zoom RSS 小林多喜二「老いた体操教師」 『民主文学』と『すばる』

<<   作成日時 : 2007/06/18 05:48   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 小林多喜二の「老いた体操教師」に関して、発掘者の曾根博義さんが『民主文学』7月号に「解説」、『すばる』7月号に「投稿少年小林多喜二 − プロレタリア文学の/への逆襲 −」という記事を書いています。
 両方を読むと、「老いた体操教師」が掲載された『小説倶楽部』の出版背景、当時の投稿傾向などがわかり、興味深いものがあります。

 ところで、この投稿小説がなぜ86年間も多喜二研究者らから見逃されたのか。『民主文学』には「この小説が発見されてもよいチャンスはあった」「もし全集編集者なり研究者なりが小林多喜二と『小説倶楽部』の関係に注意を払い、同誌について調査を徹底的に行っていれば、「老いた体操教師」の発掘がこれほど遅れることはなかっただろう」。そして、『小説倶楽部』の「胡散臭い雑誌」という思いなどから軽視されたのではないか、と書かれています。
 ところが、『すばる』には、もっと踏み込んだ論が示されています。「「老いた体操教師」は単に長い年月の経過によって自然に埋もれ、忘れ去られたのではないかもしれない。もしそこに作者の意思や、それを超えた歴史の意思のようなものが働いていたとすれば、それを明らかにすることが大きな問題になるだろう」。むむむ???
 『すばる』の特集の中の一連で読むと邪推されかねない論になっています。いや、邪推しているとしか思われない論になっています。
 『民主文学』で、「健」以前の作品を「初期文集」として習作扱いする根拠は乏しい、と習作扱いの見直しを提起している論とは違いがあります。『すばる』の最後は少し嫌な気持ちで読みました。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
小林多喜二「老いた体操教師」 『民主文学』と『すばる』 未来 ― 私達の力で歴史を動かそう!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる