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zoom RSS 『フロンティアの文学』/『種蒔く人』『文芸戦線』を読む会/論創社

<<   作成日時 : 2006/06/24 17:43   >>

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 島村先生が「『種蒔く人』『文芸戦線』を読む会」の7月1日の例会で講演します。島村先生の講演はもちろん、この「会」にも興味がありました。「会」が出版した本を読んだことがあるので、本棚から探し出して見てみました。読んだ時には知らなかった人と秋田多喜二祭で出会っていることに今更ながら驚きました。
 執筆者のひとり高橋秀晴さんって、一緒にラーメン食べに行って、コーヒーショップ行って、私の宿泊するホテルまでタクシーで送っていただいた高橋さんですよね?わぁ〜、『いま中国によみがえる 小林多喜二の文学』の報告者の一人とは認識していましたが、それ以外の論稿も読んでいたのにまったく気がつきませんでした。高橋秀晴さん、秋田では本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。
 以下、『フロンティアの文学』の書評を掲載しますが、なにぶん一年前に読んだので「執筆者の主義主張に多くの違いがあるため、同意できない論稿もある」と書いた、その部分を思い出せません。また機会(読みたい本がいっぱいで追いつかない)があれば、読み直したいと思います。

「文学史上ひとつの転機を画した雑誌の検証」

 アンリ・バルビュスの「クラルテ」運動をつくろうとした小牧近江。金子洋文と意気投合し、『種蒔く人』を創刊した。日本近代文学史のどんなテキストをひもといても、必ず記述されている『種蒔く人』であるが、その具体的な研究は不十分であった。1991年、「『種蒔く人』『文芸戦線』を読む会」が発足し、本書はそのまとめともいえる。

 1921年の『種蒔く人』創刊時の社会情勢をも分析したうえで、その役割と功績を高く評価している。「この小冊子は、東京版『種蒔く人』、『文芸戦線』へと装いを変えながらプロレタリア文学運動を推進、以後の日本文化に計り知れない影響を及ぼし続けることになる」

 論稿の中で注目したのは、「真理」の追究と、「平和」・「民主主義」の希求・実現をその中軸にしたというところである。そのための共同戦線を追求したが、最後まで共同することはできなかった。それが何故なのかの研究は執筆者によって違いはあるが、重要な論点をもっている。

 また、関東大震災における社会主義者や朝鮮人虐殺を知った『種蒔く人』同人の活躍は注目に値する。政府やマスコミの発表がいいかげんな状況のもとで、事の本質を見抜き、虐殺の実態を告発した姿勢は鋭いものである。

 執筆者の主義主張に多くの違いがあるため、同意できない論稿もあるが、文学史ばかりか思想史を考えるうえで大変参考になった。

2005-06-15 REVIEW JAPAN投稿 未来 

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コメント(5件)

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「『種蒔く人』の精神―発祥地 秋田からの伝言」(「種蒔く人」顕彰会 2005年)も面白いよ。高橋秀晴先生の「今野賢三の自己形成過程」もあり、そこでは有島武郎とのかかわりが詳論されています。
Takahashi
2006/06/25 01:15
購入方法を教えてください。ビーケーワンでは検索できませんでした。
未来
2006/06/25 06:01
この本について、「赤旗」と「昭和文学研究」に書評を書いたことがあります。短いものです。本格的な批評は「昭和文学研究」のほうに載せました。

書評 『種蒔く人』『文芸戦線』を読む会編『フロンティアの文学――雑誌『種蒔く人』の再検討
『赤旗』2005年5月8日付

書評 『種蒔く人』『文芸戦線』を読む会編『フロンティアの文学――雑誌『種蒔く人』
    の再検討
2005年9月1日   「昭和文学研究」第51集
Prof.Shima
2006/06/25 14:58
「昭和文学研究」って購入できるのですか?読んでみたいです。
未来
2006/06/25 21:37
「昭和文学研究」は学会員用の非売品なので購入はできませんが、メールをいただけば添付ファイルでお送りします。お会いしたときお渡しした名刺にアドレスが出ていますので、ご一報ください。
Prof. Shima
2006/06/26 00:09

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