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zoom RSS 「生命の起源・地球が書いたシナリオ」/中沢 弘基/新日本出版社/「ダイナミックな地球観から生命を」

<<   作成日時 : 2006/05/25 21:06   >>

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 生命はいつ誕生したのか、地球以外の宇宙に生命は存在するのか。生命に関する探究は興味がつきない。これまで、生命の起源に関する本を何冊も読んできたが、それらの生命起源説を根底からひっくり返す注目の書である。
 生命の起源に興味ある人は必ず読むべし。これまでの「常識」がけっして科学的に十分説明できていないことに気づかされる。

 「太古の海は生命の母」という言葉にあるように、生命は深海の中で誕生したという説に、大方の人は納得してきたのではなかろうか。
 生命細胞は紫外線に直接さらされると破壊される。だから紫外線が直接さらされない深海で誕生し、その生命活動がオゾン層を形成し、深海から徐々に陸上に進出してきた。生命維持装置といわれるオゾン層からの説得力ある生命誕生説である。

 たしかにオゾン層の生命維持装置という考えは間違いがない。しかし、生命の誕生の瞬間をその考えから深海と説明するには化学的(科学でなく化学というところに注意)な矛盾があると著者はいう。ここでいう生命の誕生は、最初の生命誕生の瞬間のことであることにも注意すべきだろう。

 生命の誕生には、無機質から高分子、有機分子の進化を説明することが必要不可欠となる。その中の高分子から有機分子の説明にこれまでの説には矛盾が存在する。
 高分子の組織化による有機分子への進化が生命発生の瞬間を意味するが、ここに問題がある。高分子は水中では加水分解して、もとの分子に戻ってしまうのだ。だから、生命の誕生の瞬間である「高分子の組織化」は海中では単純にはできないのだ。これが化学的な解明である。

 そこで著者は、ダイナミックに流動する地球に注目する。化学だけで説明しようとすることに限界がある。地球そのものが変化していることに注目する。ダイナミックに流動する地球。一度しかない地球のダイナミックな歴史に着目した時、化学だけでは説明できない科学的思考が可能となる。生命の誕生を化学だけから説明するのではなく、地球の流動する歴史から推測した。

 結論は、「生命は地下で発生して海洋に出て適応放散した」という生命地下発生説を唱えている。まだ生命誕生の瞬間を証明できてはいないが、その推論と実験による検証、それらの具体的な記述に、そうではなかろうかと思わされた。
  他の惑星に水があるだけで、生命が存在するかもしれないと考える浅はかさにも警告を発している。

 生命誕生の瞬間を考えるうえで、画期的な説とて注目できる。ぜひ読むべし!本書を読まずして、生命誕生を語ることはできないだろう。もちろん、今の時点ではだが。

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 多喜二ファンのみなさん、すいません。私の趣味は読書と真実への接近への探求です。そこに多喜二が存在します。多喜二を語る「コミュニティーの広場」へとブログを変更しましたが、読書と書評活動は私の「生き方」から切り離すことはできません。
 久々にほぼ100点満点をつけれる書に出会いました。仮説の域を出ない論稿ではありますが、現在の生命誕生の起源に関する興味を十分にひきつける内容をもっています。観念論にも不可知論にも陥らない大胆な仮説に説得力を感じます。
 人間とはを考えるうえで、生命の起源を考えることは重要だと思います。そんな思いから、書評を掲載しました。これからも、こうした書評を載せることもあろうかと思いますが、よろしくお願いします。

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コメント(1件)

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勉強になります^^。理科ぎらいのわたしですが、いろいろ視野をひろげていきたいと思います。
めい
2006/05/26 20:23

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