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zoom RSS 『出口のない海』/横山秀夫/講談社/「戦争が歪めた生と死」

<<   作成日時 : 2005/11/29 05:22   >>

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 第二次世界大戦の実体験を語れる人たちも少なくなってきている。戦後直後の民主主義教育を受けた人さえ、高齢者の部類に入ろうとしている。ここ数年、戦争の事実を記録に残す書の出版が相次いでいるような気がする。また逆に、日本の侵略戦争を美化しようとする動きも活発になってきている。

 横山秀夫が、戦争を、それも人間魚雷の問題を筆にした。出版されるなりベストセラーとなる著者の本でも異質の分野かも知れない。それだけに注目していたが、レビューの数はいまいちのようだ。こうしたテーマを読者はなぜ避けるのだろうか。

 甲子園で優勝した投手、ヒジを故障したが再びマウンドに立つために努力を続ける大学生。オリンピック出場確実といわれた陸上選手の大学生。この二人、いやその周りのナインの夢が戦争の勃発によって打ち砕かれる。

 人間魚雷「回天」、いわゆる海の特攻隊に志願する人々。この人々が何を考え、どういう気持ちで特攻に志願したのかの心理描写が描かれている。
 興味深いのは、軍国主義の初期の教育を受けたものと、徹底した軍国教育を受けたものとの対比である。本書では、その内容に詳しくはふれてはいないが、思想統制的教育のもつ怖さを言い表そうとしている。

 国のために死ぬことを教えられている少年たち。二度と特攻隊など復活させてはならないとの想いが伝わってくる。戦争の狂気が、いたるところに描写されていて、読むものに涙をさそう場面がある。本当にこんな戦争を再び繰り返してはいけないと思う。
 戦争の事実を知るうえでも一度は読んで欲しい。

2004-09-04

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