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zoom RSS 『女たちの時間』/大浦ふみ子/東銀座出版社/「働くものの力を感じた!」

<<   作成日時 : 2005/10/07 18:06   >>

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 『女たちの時間』と『男たちの暦』を収録。なんといっても『女たちの時間』に感動した。

 癌病棟を退院し、4ヶ月ぶりに放送会社に出勤した女性主人公を待っていたのは退職勧告。リストラの嵐が吹き荒れる中、どこの会社でも退職強要がまかりとおっている。そして、多くの組合は、この違法な退職強要を見ぬ振りする軟弱ぶり。軟弱というよりも会社の立場に立ってリストラを推進する労働組合さえ見受けられる。

 主人公の働く放送会社の女性部は、そんな組合執行部のもとでも、女性だからと言って退職を強要したり、ミセスだからといって辞めさせようとする会社に抵抗する。そして、女性部の団結が組合執行部を動かし、退職強要を許さない交渉がもたれる。

 著者の作品は、儲け第一主義の資本主義社会の現状をリアルに描くと同時に、その中でも人間の誇りをかけて闘う人々が描かれている。現実をリアルに描くとともに、横暴な企業の論理に負けてたまるか、という気概が伝わってくる。
 昨今、企業の横暴や堕落した労働組合の現状を描く作品が減っている。社会の現実に目をそむけた小説が、はたして何を訴えれるのか。つくづく感じることがある。

 山崎豊子の『沈まぬ太陽』みたいな小説の少なさにげんなりしてしまう時がある。こんなときこそ、著者のような視点は大切である。引き続く活躍に期待したい。

2004-07-11

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