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zoom RSS 『茶色の朝』/フランク パブロフ/大月書店/「フランス政治を動かした、たった11ページの物語」

<<   作成日時 : 2005/10/23 06:15   >>

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 ある日、国家が「茶色」しか認めない法律を施行する。この物語の主人公は、ごくごく普通の市民。疑問と不安を感じながらも、生きることに何の支障もないことから、まあいいかぁとやり過ごしてしまう。

 その後、政府の方針を批判する新聞が発禁となる。それでも、政府公認の新聞には競馬情報もありスポーツ情報もある。うっとうしさを感じたが、いままでどおりの生活ができた。
 だんだんと規制が厳しくなるが、そのうちに「茶色に染まることにも違和感を感じなくなっていた」 ところが、ある日「信じられないことが起こった。安心しきっていた俺が」捕まりそうになった。
 この時は無実が証明されたが、その後家族の中に「茶色」に染まらないものがあれば「国家反逆罪」とされ、過去のことさえ犯罪とされていった。普通の市民が、一つ一つのことをやり過ごしているうちに、国家による全体主義が徹底し、結局主人公は何もしないのに逮捕されてしまう。

 高橋哲哉がメッセージを書いているが、この中に本書の要約が見事に著されている。「ファシズムや全体主義への批判の本だといっても、『茶色の朝』には、声高な告発や糾弾の調子は微塵もありません」「この静かで坦々とした寓話のなかでこそ、ファシズムや全体主義の何が本当に恐ろしいのかを、たぶん実感することができるのです」

 今の日本と比べながらの高橋哲哉のメッセージに共感する。小泉首相によって、「痛み」を耐えれば将来があるような宣伝がされてから何年も経った。しかし、その「痛み」は増すばかり、快適な暮らしができるようになっただろうか?

 医療や福祉の後退、年金制度の大改悪、最近では消費税の増税が口にされている。そして、憲法を変えて、戦争できる国へと変えようとする動きが公然とされている。この先に、国民の幸せを見出せる人がいるのだろうか?。一つひとつのこを、やり過ごしているうちに、もう後戻りできない状態になるかもしれない。
 本書は、そんな私たちへの警告の書である。「やり過ごさないこと、考えつづけること」が必要なのだ。「そして、勇気をもって発言し、行動することは、考えつづけることのうえにたってのみ可能なのです」

2004-08-20

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