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zoom RSS 『小林多喜二生誕100年記念シンポジウム記録集』/白樺文学館多喜二ライブラリー/

<<   作成日時 : 2005/10/12 05:48   >>

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 2003年は小林多喜二の生誕100年、没後70年であった。各地で多喜二に関する記念行事が行われた。本記録は、11月30日に開催された「生誕100年・没後70周年記念シンポジウム」の記録集である。

 志賀直哉と多喜二の交流は有名であるが、あらためて志賀直哉との接点が示されるとともに、近代文学の流れの中にある多喜二の文学に焦点があてられた視点に興味を惹かれた。
 どんな思想家や文学者も、突然あらわれるわけではない。時代や歴史の流れの中で新しい文学、文学者が生まれる。いくつかの発表は、その点を明確にしており、時代の中での多喜二像を浮かびあがらせることに成功している。

 多喜二が描いた女性像には、過去から様々な論議がなされている。とりわけ『党生活者』の「笠原」についての論難が思い起こされる。
 この論争には、澤地久枝の『小林多喜二への愛』が、「笠原」を多喜二が結婚した伊藤ふじ子とする論は誤りであるとして、その論争に終止符を打った。
 その後、『母』を書いた三浦綾子が、多喜二は女性を「雌」としてではなく、「ともに生きる仲間として見ている」と言ったように、多喜二の女性解放の思想は本物だったことが明らかになっている。

 2004年8月28・29日に、「小林多喜二国際シンポジウムパート2」が開催される。今度のテーマは「多喜二文学、時代を超えて、いま世界に生きる」。世界の文学者が多喜二をどう読み、どう研究しているのか、楽しみなテーマである。

2004-07-29

 2005年10月12日 記 今年は中国でのシンポジウムが11月に開催される。行きたいけど、日程があわない。残念だ〜。

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