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zoom RSS 『科学的社会主義の源泉としてのルソー』/高村是懿/「ルソーの人間論、人民主権論が、いま注目される」

<<   作成日時 : 2005/09/15 05:14   >>

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 ルソーの『社会契約論』『人間不平等起源論』を読み解き、「現代の科学的社会主義の到達点にたって、ルソーを再評価してみようよう」とする試みの書。
 ルソーの人間論、人民主権論の主張を現代の視点から解いているため、新鮮でインパクトのある内容に仕上がっている。

 ルソーの「理論的柱」を最終講でこう整理している。第1に「人民主権論」、第2に「未来社会論」、第3に「個人の尊厳と人権思想」。
 このうち「人民主権論」「個人の尊厳と人権思想」は、社会の発展の中で、世界的にも普遍的なものとなりつつある。とはいえ、現実にはいずれもが不十分であり、それを実現するための「未来社会論」が必要である。
 ルソーは、その未来社会がどうあるべきかという点にも言及しており、そこには今も注目すべき内容が含まれている。

 本書はこういう。「日本の『自由民権運動』を支えたイデオロギーは、ルソーの思想であり、その日本における代表者は中江兆民でした。自由民権運動のなかで『人民主権』の主張もうまれ、人民による憲法の制定、思想・集会・結社の自由を求めるたたかいが展開されました」
 この思想が、今日にも継承・発展していることは誰もが知るところである。
 本書の「ルソーは科学的社会主義の源泉」といえるかとのテーマに対しては、「源泉としてとらえることができる」と結論づけている。私は納得した。

 ところで、「人民が主人公」とするルソーの「人民主権論」をしりぞけたソ連の崩壊の必然性と、日本共産党の「新綱領」がルソーの「人民主権論」を止揚し、これまでの不十分さを克服したとの指摘に注目させられた。

 自由とは、個人の尊厳とは、人間とは、そして未来社会とはを考えるうえで貴重な視点を示した本書を、ぜひ読んでみてほしい。
 私自身は、あらためて『社会契約論』『人間不平等起源論』を読んでみようと思った。

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