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zoom RSS 『モーツアルトのドン・ジョヴァンニ』/アンソニー・ルーデル/角川書店

<<   作成日時 : 2005/09/30 05:13   >>

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 市民革命前夜の時代、オペラの初演日を目前に悩みをかかえるモーツアルト。モーツアルトの悩みを知る脚本家は、稀代の色事師カサノヴァをモーツアルトに引き合わせる。

 欲望、誘惑、性愛を求める当時の貴族階級。その描写にはフィクションといいながらも、どろどろした貴族社会の堕落ぶりが巧みに描かれている。

 カサノヴァの登場に、思わず『ファースト』のメフィストフェレスを思い浮かべてしまった。現実に悩み、葛藤するモーツアルトの魂を何処に連れて行こうとするのか、色事師カサノヴァの奇想天外な行動にメフィストフェレスを思い浮かべたのは私だけだろうか?

 モーツアルトの他の女性への色情に不信をもつ妻。その夫婦の微妙な関係を知りながら、モーツアルトの寝室に娼婦もどきの処女の少女を送り込むカサノヴァ。あまりの展開に、性欲を描く小説だったのかと落胆しそうになる。

 しかし、モーツアルトが妻だけを愛していることをはっきりと知る場面にいたっては、恋を知り尽くしたカサノヴァの手腕に舌を巻く。と言っても、現実にこんな手法が取り入れられたのなら噴飯ものだが・・・。

 ところで、「ドン・ジョヴァンニ」には隠された主張があった。自由と平等のテーマである。貴族の横暴を描き、農夫たちの美しい愛を描くことにより、自由と平等の社会がくることを望むモーツアルトが描かれている。
 ゲーテは自由を心では望みながら、公然と自由を主張できなかった時代、『ファースト』にその隠れた主張を描いた。
 ゲーテの『ファースト』と違ったのは、メフィストことカサノヴァが老いた今ではなく人生の最高の過去の時点で「時よ止まれ」と叫び地獄へと昇天していく場面である。

 著者がどこまで、こんなことを考えたのかはわからないし、まったく考えていなかったかもしれない。しかし、私は自由の実現に「時よ止まれ」と願う人間の想いを読み取った。まったく勝手な解釈かもしれないが・・・。

2004-07-04

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