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zoom RSS 『島唄の奇跡 白百合が奏でる恋物語、そしてハンセン病』/吉江 真理子/講談社

<<   作成日時 : 2005/09/26 06:02   >>

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 戦後60年、沖縄ではいまだに米軍基地による被害が繰り返されている。
 「毎日、飛行機は飛ぶし、演習で山は燃えるし、民間飛行場もアメリカの飛行機が占領するし、民家には飛行機からいろいろな物質が落ちるし、鉄砲の弾は飛んでくるし、沖縄の近海を通っている船は破片でやられるし、それでも戦後は終わりでしょうか・・・尚更に戦争が続いているというのが沖縄の実態です」

 本書は沖縄の現状を描こうとした本ではない。それでも、沖縄の現状を描くことなしには、この物語は語れない。政治が人の人生を奪った「人生被害」。「人生被害」とは裁判所が下した画期的な言葉である。

 終戦直後、石垣島・白保で結成された音楽バンド。そのメンバーの恋。この恋は成就しなかった。それはなぜなのか。恋のゆくえを追ううちに意外な事実に行き当たる。
 島唄と恋とハンセン病の真実。ハンセン病に対する偏見と差別、この偏見と差別はどこから発生したのか。
 隔離政策と断種による絶滅政策を推し進めた政府の責任が明らかになっていく。ハンセン病患者の闘いが世論を動かし、裁判による断罪により、政府はやっと謝罪した。
 しかし、「人生被害」は取りもどしがきかない。そして、今も偏見と差別が残っている。

 とても深い余韻が残った作品である。ぜひ読んで欲しい。偏見がどのようにつくられるのか、その政府の責任にも迫る作品でもある。

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