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zoom RSS 『津波とたたかった人―浜口梧陵伝』/戸石 四郎/新日本出版社

<<   作成日時 : 2005/09/25 05:45   >>

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 台風のたびに避難や被害が起きている。いつものことながら、台風による被害に考えさせられる。
すべてを天災といえるのか!台風は避けられないが、被害はもう少し抑えることができるのではないだろうか。
 台風と地震は何度も経験している。防災という観点を柱にした対策を日頃から行っていく必要があるだろう。防災をおろそかにする政治に怒りさえ感じる。

 さて、浜口梧陵という人をご存知だろうか?安政南海地震による津波から村人を救うために、貴重な稲むらに火をつけて、村人を誘導した。それだけではなく、私財をなげうって救済とその後の防災計画を立てた人である。

 明治以降、小泉八雲の『生ける神』、中井常蔵の『稲むらの火』によって有名になった。しかし、両作品にはフィクションが含まれ、本書はその真実を明らかにする。そして、『稲むらの火』が戦争に利用された経過と、戦後の再評価を描く。

 防災と人災を考えるうえで貴重な教訓がある。教育の重要性を主張し、実践した浜口梧陵。こんな時代だからこそ、再び蘇る人となったのであろう。

 ところで、意外なところで浜口梧陵が利用されている。浜口梧陵像がある和歌山、選挙の争点とされている「郵政問題」で「民営化」を初めて主張した浜口梧陵という宣伝である。
 しかし、浜口梧陵が「駅逓頭」、現在の郵政大臣を務めたのはわずか20日間。それも明治4年、郵便の近代化をどう進めるかが問題であって、そこに当時の「飛脚」を活用してはどうかと主張しただけ。
 郵便の近代化という論点の中での主張を、「民営化」の先駆けとして利用するなど、時代錯誤もはなはだしい。もし、先駆けというのであれば、100年以上も前に否決されたもの。そう考えると見方が逆転する。いい加減な利用はやめてほしいものだ。

 それよりも、私財を投げ打っても住民の命とくらし、雇用と将来設計をも考え、実践した人として考えたい。自分らだけの儲けに血眼になる人とは大違いである。働くものの生活を無視した首切りを平気で行う経営者、それを支援する政治に未来はないことを、浜口梧陵は語っている。

2005-09-07

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