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zoom RSS 『報道が社会を変える』/原 剛編/早稲田大学出版部

<<   作成日時 : 2005/09/22 04:43   >>

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 早稲田ジャーナリズム大賞など知りもしなかったが、石橋湛山が冠となっていることに目を引かれた。
 「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」は、「在野、反骨、利益に流されぬ理想の追求を志すジャーナリズム伝統を受け継ぎ、著しい社会貢献をなした言論活動を顕彰するために2001年5月に創設された」

 本書は、この大賞の記念講座の講義録。もっとも注目したのは、内橋克人。
 「ジャーナリストには二種類しかない。優れているか、優れていない、ではなく、伝えるべきを伝えているか、そうでないのか」「尺度は唯一、それだけです」

 そして、作為的なジャーナリズムの実態を鋭く批判する。報道のあり方によって「大きく世論のあり方を左右する」そんな意図的な報道の実態を本書からうかがい知ることができる。

 内橋克人氏はいう。「隠されたものを報道し、世に真相を伝える、という意味での『報道が社会を変える』なら反対ではない。しかし、いま話してきましたように、ある政治的目的を達成する、それを通じて『報道が社会を変える』こともあり得るという、恐ろしい側面もまた知らなければならないでしょう」

 上羽慶市氏による「阪神・淡路大震災の報道」では、報道をどの視点からするのかの点が具体的経験から示される。
 また、曽根英二氏が豊島の産廃問題で、報道が政治を動かした現実を語っている。

 真田和義氏が「旧石器発掘ねつ造」スクープの裏側を語っていて、興味深く読んだが、スクープという功名心が見え隠れした部分もあり、少し疑問を感じた。また、佐野眞一氏の論には納得できない部分が多く含まれ、とりわけ人を見下し自分だけが正しいような視点には反発さえ感じた。

 報道のあり方が問われる今日、「在野、反骨、利益に流されぬ理想の追求を志すジャーナリズム」が求められている。報道のあり方と社会を考えるうえで、重要な提起も含んだ講演者の意見を聞くことも、いま必要だろう。

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