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zoom RSS 『チンチン電車と女学生』/堀川 惠子,小笠原 信之/日本評論社

<<   作成日時 : 2005/09/18 09:58   >>

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 チンチン電車って標準語なのかな?路面電車という言葉もあるけど、もともとはチンチン電車といったのかな?

 昔に比べれば減ったというけど、旅行に行くと便利な乗り物としてよく利用する。長崎、熊本、広島、函館に行った時も利用した。大阪にもあるんだけど、これには乗ったことがない。25年も前に、当時付き合っていた彼女がこの電車に乗って帰るのを見送ったことはあるが・・・

 こんな風情あるチンチン電車に、秘話があった。それは広島のチンチン電車。1944年から終戦までの間、14・5歳の少女がこのチンチン電車を運転していたというのだ。
 男性乗務員が次々と戦地に送られるなか、貴重な交通機関であるチンチン電車を、少女たちが運転していたそうだ。
 8月6日、「被爆した70両のチンチン電車に乗務していた運転手・車掌の七割ほどが十四〜十七歳の少女たちだった」「そして被爆三日後、奇跡的に復旧して焼け野原を走った電車にも、少女たちの姿があった」

 そして、これらの少女たちに過酷な状態が繰り広げられる。1945年8月15日の敗戦、その後の9月17日の枕崎台風の影響によって、少女たちは「放り出された」。終戦によって復員してくる男性が増えてきた。
 その結果、「全身に被爆のやけどや傷を負っている。お金も何もない。全財産は、自分の身一つである。それが、台風の直後に放り出されたとしたら、過酷さはますますつのる」状態となった。

 想像するだけでも、戦争の悲惨さを感じる。「記憶の風化」を時間のせいにしてはいけない。「『歴史の風化』をけっして許してはならない」とエピローグで著者は力説する。そのためにも、あまり知られていない事実の掘り起こしを行った意義はあるだろう。

 本書の発行は7月15日、チンチン電車を運転した60年前の少女たちから、メッセージが託された。

 もうすぐ「60年目の夏」がやってくる。
 世界は今なお、暴力と悲しみに覆われている。
 でも、どうか忘れないでいてほしい。
 あの日、少女たちが流した涙を。
 二度と同じ悲しみをくれかえさないために。

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