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zoom RSS 『ヤバンな科学』池内 了

<<   作成日時 : 2005/08/21 04:52   >>

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 池内了の著書を読むのは何冊目だろう。私は、この科学者の広い視野と、科学と社会に対する真摯な態度が好きだ。また、暮らしの中から科学を説明しようとする努力に脱帽する。
 この人の著作には、寺田寅彦の話が度々登場するが、科学と暮らしを結びつけた話の多くに納得してしまう。

 本書は、昨年発行された本だが、「地球の上で生きるための科学とは?」を問う、楽しい読み物でもある。
 そして、時には科学が人類の未来をひらくのではなく、人類の破滅さえ招きかねない事態になっていることを警告する書でもある。

 とりわけ、地球温暖化問題は、経済優先政策が限界にきており、その方針転換が迫られていることを明確に指摘している。
 また、科学においては「疑わしきは罰する」という態度が必要だと力説する。水俣病が代表としてあげられるが、因果関係が証明されないことを理由に、被害が拡大した歴史的事実からも説得力がある。
 著者が提起する、人間や環境への悪影響が疑われるものについては「疑わしきは罰する」という方向に、私は大賛成である。

 著者は、あとがきで「私は、科学の否定論者ではなく、科学がまっとうに育ってくれることを望む人間である。それ故にこそ、厳しい科学批判をする一方、科学の新しい可能性を探りたいと思ってきた」と述べている。
 幾人の科学者が、このような姿勢で科学や社会に対峙しているであろうか。

 人間と科学を考えるうえで、著者の視点は重要である。科学が豊かになることが、人間も豊か(経済的な視点だけでなく心の豊かさ)になる、そんな社会になって欲しいものだ。
 著者は、言うだけではいけないという。一人一人が行動せよと。まったくそのとおりだと思う。

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