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zoom RSS 『私という運命について』白石 一文

<<   作成日時 : 2005/08/18 05:06   >>

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 みなさんは、「運命」についてどうように考えているのだろうか。「運命」なんて信じない、「運命」を信じる。いろいろな考えの人がいることだろう。
 このテーマを小説にすれば、やはり恋愛小説になるのが自然なのだろうか。

 大手企業に勤めるキャリアウーマン(?)の29歳から40歳までの人生、彼女は「運命」をどう受け止め、どう生きてきたのか。
 前半の展開は、それを語るための前奏曲?あまりの単純さに読む気が失せること、しばしばであった。展開が予測される小説なんて、あまりにも楽しみがなさすぎる。そんな思いを持ちながらも読み続けたのは、各章にある「手紙」。この「手紙」が、続きを読ませる。

 後半、いろいろ大切なことが散りばめられている。全部に賛成できないけど、人が生きるとは、の意味を問おうとする著者の意欲はビンビン伝わってくる。

 「近頃の若者たちが電車や喫茶店でみんな黙りこくって携帯カチカチやっているの見て、これがまともな現象だときみは思えるかい」
 「みんな手放しでテクノロジーが世の中を幸福にすると信じているけど、飛行機のオートパイロット技術の進歩のせいで、アルカイーダのテロリストたちは世界貿易センターに難なく突っ込めたという現実も一方ではある」

 「人は一人一人のかけがえのないいのちを与えられています。その与えられたいのちを大切に大切に育むことが人の使命なのでしょう」
 「人と人との関係もそうだと思います。ある人だけが与えつづける関係はおかしい。ある人だけが与えつづけられる関係もやっぱりおかしい。お互いが与え与えられることで、それぞれ固有のいのちを実りあるものにしてこそ、真実の人間関係なのだと僕は思います」
 この手紙が、亜紀の「運命」を選択する重要なポイントになったのかもしれない。

 でも、極めつけの手紙は、「選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもないのです。未来など何一つ決まってはいません」にあるだろう。
 「必然」と「偶然」、すべてを「運命」とするならば、人間の選択などどこにもない。そうではなく、人間は「運命」を選択し続けて生きている、著者はそう言いたかったのか。

 それにしても、結末が予測どおりというのは感心できない。著者は何も選択していないではないか!と叫びたくなった。

 しかし、人と人との関係、人と社会との関係を描こうとした点には、読むべきものがある。
 あなたも、本書で「運命」について考えてみてはどうだろうか。あたらしい「運命」観を見つけることができるかもしれない。
 ちなみに、私は「運命」という言葉は嫌いだけど・・・。

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せいさく0319と申します。
掲載されている日記を興味深く拝見させていただきました。事後の御連絡となりましたが、当方の記事にリンクをはらせていただき、日記を紹介させていただきました。

リンクをはらせていただいた件について、何か差しさわりがございましたら、その旨、御連絡ください。何分、ブログ初心者なもので、ご容赦ください。

また、よろしければ、今後とも、そちらのサイトを拝見させていただくつもりです。よろしくお願いいたします。

せいさく0319 
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せいさく0319
2005/08/18 06:10

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