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zoom RSS 『人間裁判 朝日茂の手記』朝日訴訟記念事業実行委員会

<<   作成日時 : 2005/08/17 04:54   >>

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 「人間裁判」と呼ばれた憲法25条「健康で文化的な最低限度の生活」を問うた裁判。本書はその原告朝日茂の手記。

 結核の重症患者であった朝日茂は、国立療養所で入院生活。終戦直後の時代、財産も無く、働くこともできない朝日茂は、月600円の生活保護を受け入院生活を過ごしていた。

 訴訟に至ったきっかけは、「福祉事務所が三〇年以上も音信不通にあった実兄を宮崎に探しだし、茂さん向けの仕送りを迫ったことに始まる。お兄さんも戦後満州から引き揚げ後、人並みならぬ生活難におかれていた」「情けに厚く、月1500円の仕送りをすることになった」

 しかし、朝日茂に届いた送金は、やはり600円であった。残りの900円は国が入院費としてとりあげたのである。600円という額は、肌着は2年に一着、パンツは一年に一枚、チリ紙は一日に一枚半を想定したものであった。
 これでは、とうてい人間らしい生活は送れないと、その増額を国に求めたが認められず、朝日茂は裁判をおこした。

 国は、トイレのあと紙が無ければ、藁や新聞紙で拭けばいいなどと発言。あまりにも酷い内容に怒りがわいてきた。
 当然とはいえ一審判決は勝利する。しかし、国は控訴。最高裁まで行く中で朝日茂は死亡し、裁判は中止される。あまりにもむごい内容に怒りが体中を突き抜ける。

 憲法25条の「健康で文化的な最低限の生活」は、憲法の中心課題であると思う。戦争が起きれば「健康で文化的な生活」は守れない。25条を守るためにも平和憲法は必要なのだ。

 社会保障が、「自助自立」の掛け声の下に削られる昨今、25条を国に守られる運動は緊迫している。朝日裁判に学び、人が人として生きる権利を守る運動は今日でも重要な課題となっている。
 本手記は、こうしたことを考えさせるうえで、重要な参考書となる。ぜひ一度読んでいただきたい。

2004-04-22

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