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zoom RSS 『天国までの百マイル』/浅田次郎/朝日新聞社/「愛・家族・豊かさとは」

<<   作成日時 : 2005/07/05 05:11   >>

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 経営する会社が倒産、自己破産、離婚。そんな主人公が、母の命を救うため百マイルの旅に出る。でも、それだけの物語ではない。愛とは、家族とは、豊かさとは、貧乏とは、裕福とは、いろいろな問題が、現代の社会のひずみを浮き彫りにしながら描かれている。

 人を愛するとは、愛されるとは。理解できない描写もあるが、愛とはが描かれている。家族とは、母親とは。親と子供の気持ちの違いなど、理解できないところもあるが、母親の気持ちには共感できるところもある。
 子供のための母親と父親。愛がなくなっても子供のために夫婦であり続けるべきなのか。理解できるし、理解できないところがある。

 現代の様々な問題を描くだけに、そこには納得できるところもあるし、納得できないところもある。これこそが現代のゆがみなのであろうか。
 読み手によって様々な解釈が可能であるが、作者の言わんとしていることは明確なのかもしれない。それでもやはり考えてしまう。

 作者の意図は、百マイルの旅でたどり着いた天国のような病院の描写の中にある。「病院という名の独立国」。権威とも金銭欲とも無縁な医者、天使のような看護婦。
 病気を治すためには、心の治療も必要だとの描写が見事である。こんな病院があって欲しいが、無理だろう。

 ハッピーエンドと思わしておいて、そうではない。心に残る作品に仕上がっている。

2004-02-28

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