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zoom RSS 『フロンティアの文学』/『種蒔く人』『文芸戦線』を読む会/論創社/「文学史上ひとつの転機を画した雑」

<<   作成日時 : 2005/07/04 05:08   >>

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 アンリ・バルビュスの「クラルテ」運動をつくろうとした小牧近江。金子洋文と意気投合し、『種蒔く人』を創刊した。

 日本近代文学史のどんなテキストをひもといても、必ず記述されている『種蒔く人』であるが、その具体的な研究は不十分であった。1991年、「『種蒔く人』『文芸戦線』を読む会」が発足し、本書はそのまとめともいえる。

 1921年の『種蒔く人』創刊時の社会情勢をも分析したうえで、その役割と功績を高く評価している。
 「この小冊子は、東京版『種蒔く人』、『文芸戦線』へと装いを変えながらプロレタリア文学運動を推進、以後の日本文化に計り知れない影響を及ぼし続けることになる」

 論稿の中で注目したのは、「真理」の追究と、「平和」・「民主主義」の希求・実現をその中軸にしたというところである。
 そのための共同戦線を追求したが、最後まで共同することはできなかった。それが何故なのかの研究は執筆者によって違いはあるが、重要な論点をもっている。

 また、関東大震災における社会主義者や朝鮮人虐殺を知った『種蒔く人』同人の活躍は注目に値する。政府やマスコミの発表がいいかげんな状況のもとで、事の本質を見抜き、虐殺の実態を告発した姿勢は鋭いものである。

 執筆者の主義主張に多くの違いがあるため、同意できない論稿もあるが、文学史ばかりか思想史を考えるうえで大変参考になった。 

2005-06-15

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