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zoom RSS 『戦争が遺したもの』鶴見俊輔・上野千鶴子・小熊英二

<<   作成日時 : 2005/07/23 05:33   >>

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 サブタイトルが「鶴見俊輔に戦後世代が聞く」。このサブタイトルどおり、三日間にわたって鶴見俊輔に上野千鶴子と小熊英二が、鶴見俊輔の戦中から戦後の話を聞きだす。
 最近、鶴見俊輔、上野千鶴子に関心を持ち始めた所、この本が出版されたので迷わず購入した。

 戦中に、心中では戦争に反対しながら口にも行動にも出せなかったことが、戦後の鶴見俊輔の生き様を決定的にした、という。たしかに戦争に反対する思想は徹底している。
 本書では、こうした戦中の鶴見俊輔の思いや行動を聞き出しながら、戦後の活動についても聞き出している。
 上野千鶴子の鋭い質問や追及には恐れ入った。とりわけ従軍慰安婦問題とのかかわりでの追求は鋭い。さすがの鶴見俊輔もタジタジというところだ。

 特に「女性のためのアジア平和国民基金」に対する追求は素晴らしい。その追求に鶴見は「誤算だった」と誤りであったことを認める。さらに上野は「誤算だとわかったとき」なぜ辞任するなり責任をとらなかったと追及する。
 この手に汗握るやりとりは、完全に上野ペースで、私は事実関係を知らないが、この対談の中でも飛びぬけていると感じた。

 鶴見は自分のことを、懐疑主義、アナーキスト、やくざの仁義などを使い、思想性の一貫しないところを弁解しているように思った。上野は、その点も追求したが、そこは曖昧なままに幕引き。
 とくに新左翼と言われる集団の暴力的行為や活動を容認しかねない鶴見の思想には唖然とした。

 鶴見には、もう少し徹底した思想があると思っていただけに、残念な事実を知ってしまった。もちろん、鶴見の業績には評価できる面もあることは付け加えておきたい。

2004-03-23

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