未来 ― 私達の力で歴史を動かそう!

アクセスカウンタ

zoom RSS 『東京湾景』/吉田修一/新潮社/「心の繋がりを求めて」

<<   作成日時 : 2005/07/03 12:31   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 出逢い系サイトで出会った男女の物語?読み始めてすぐに、こんな小説買わなければよかったと後悔した。つい先入観で、そう思ってしまった。

 現代の若者すべてがそうだとは思えないが、出逢い系サイトで知り合い、すぐにセックスをする人たちが増えているようだ。出逢い系サイトに絡む事件は今も後を経たない。
 そんな現代を反映した小説。愛がなくてもセックスをする人が描かれる。そんなのむなしすぎる!と思う。

 心が貧しいという言葉がある。なんとなくそんな人が増えているのかと思う。飲み会の帰りになんとなく上司とホテルに・・・、出逢い系サイトで出会った男とホテルに・・・、愛してはいないが肉体関係をもつ彼女?・・・。ああ読みたくないと思った。

 でも、それだけの小説ではなかった。なぜ愛のないセックスをするのか、なぜ初めて会った人とセックスをするのか。そこには理由がある・・・。
 私には、絶対、絶対、理解できないが・・・。

 本当に人を愛し、愛されるとはということを、真面目に問う作品であった。でも、こんな風に書かなければ「愛」というテーマは描けないのか。つい、そう思ってしまう。でも、やっぱり今の若者にはこのほうが判りやすいのかもしれない。そうも思ってしまう。

 場所もお台場とその対岸の品川埠頭が対照的に描かれている。埠頭で働く労働者とお台場の高層ビルに働くOL。この背景がまた現代を反映している。

 「私ね、ずっと、なんていうか、男と女が心で繋がり合えるなんて、幻想だと思ってたところがあって、・・・きっと、心と心で繫がり合えないから、必死でからだとからだを重ね合うんだろうって、ずっとそんな風に思ってて・・・」
 「本当に、自分たちは心と心で繋がってるんだって、心と心でしか繋がってないんだって、そう胸を張って言える人に、いつか出会いたい、・・・ずっと、なんかずっと、・・・馬鹿みたいだけど、なんかずっとそう思ってたのよ」
 「で、それが見つかったんだろう?」

 この会話にこの小説のテーマが集約されている。心と心の繋がりを本当は誰もが求めているのだ。今は読んでよかったと思っている。

2004-02-22

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『東京湾景』/吉田修一/新潮社/「心の繋がりを求めて」 未来 ― 私達の力で歴史を動かそう!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる