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zoom RSS 『豊かさの条件』輝峻淑子

<<   作成日時 : 2005/07/16 13:04   >>

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 いま日々の暮らしの中にきこえてくるのは、音をたてて崩れいく日本社会の、地底から噴出してくる不気味な地鳴りの音である。

 「はじめに」の冒頭の言葉である。不気味な振動の中に巻き込まれていきそうな恐れを感じている、という。
 『豊かさとは何か』を執筆して14年、政治、経済、社会の病理は、ほとんど改善されないまま、強化するやり方で解決されようとしている、と「あとがき」で述べられている。

 この「はじめに」と「あとがき」だけでも、著者の現在の社会に対する危機感と怒りが示されている。『豊かさとは何か』の読者にはこれだけで著者の想いが伝わるのではないだろうか。

 著者は「労働とは何か」をあらためて問う。労働と社会、人間のあり方を今ほど皆が考えなければならない、私もそう考える。
 「社会が人間の労働によって成り立っていることは誰でも知っていることだ。どんな社会でも、私達が必要とするものは労働によって作られる」
 「私達は労働を通して収入を得るだけではない。自分の能力を発揮することで自己の存在感をたしかめ、社会や人々との関係をひろげ深めることができる。人間にとって労働のあり方ほど大切なものはない」

 しかし、現実はどうか?
労働者の立場は不安定で、無権利。こんな「不安定な労働のあり方は、社会全体を不安定にする」
 まったく同感である。

 低賃金、リストラ、フリーター・パートの増大、そしてさらなる賃下げ。そして一方では非人間的な労働時間。
 科学・生産力の発展によって生産力が飛躍的に伸びているのに、働くものの生活は少しも楽にならない。ますます苦しくなるのが現状である。

 資本主義的生産関係のもとでは、働くものの労働も暮らしも少しも改善されない。
 「私はいつも思うのだ。なぜ日本人は連帯し、団結して権利のために闘わないのか、と」
 まったくそのとおりだ!

 本書は、こうした労働の問題から、子供の教育の問題、社会の問題など、多岐にわたる社会の現実を示しながら、その解決策を提起する。

 一部理解できない部分もあるが、日本社会の問題点への指摘の多くに共感する。著者は最後に言う。「世界の人々と共に生きようとする高い資質の知は、人間とっての真の資本である」と。
 
 人はなぜ学ぶのか。それは単に知識を得るためではない。すべての人々が幸せに生きるための知こそ、真の学問だ。私はそう考える。

2004-03-05

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