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zoom RSS 『ルポ解雇』/島本慈子/岩波新書/「人間の尊厳奪う解雇が続発している!」

<<   作成日時 : 2005/06/05 07:55   >>

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 2003年6月成立した労働基準法改正。その経過と問題点を、解雇の実態、法改正の舞台裏を緻密な取材を通して執筆している。

 労働は商品ではない

 普通に考えれば当たり前の話である。しかし、資本主義社会のもと、その実態はどうなのだろうか。人間が人間として扱われていない。使い捨ての商品としてしか考えていない資本家の実態があちらこちらにある。

 「ひとたび労働事件の『現場』に目を当てれば、不公正な行為への歯止めがまったくないという点で、日本ほど解雇が自由な先進国は珍しい」
 「息づまるような『支配』の思想がこの国に生まれている。経営の自由の極端な強調は、職場における人間の抑圧という副産物を生み落としていく」

 不当解雇に対する裁判の実態も、いくつかの事例を示しながら書いている。「労働裁判において、使用者はびっくりするほど嘘をつく」「明確な反証ができなければ・・・嘘が本当のこととして通用してしまった」
 これが裁判の実態であり、不当解雇をした使用者側の実態だといくつかの事実が示される。

 こうした実態のもと、2003年の労基法改正に「使用者は労働者を解雇できる」と明記しようとした。多くの世論と運動で当初の案文は変更された。しかし、本当の意味での解雇規制ルールになっていないのが今日の労働基準法である。

 著者は、「ILO条約はなぜ批准されないのか?」と問い、一章をもうけている。ILO条約批准が求められることはいうまでもないし、その問いかけは本当に必要だろう。
 ただ、そこにもう少し踏み込む必要があったのではないか。重要な提起をしながら、少し尻切れトンボの感がする。

2003-12-16 REVIEW JAPAN 投稿

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