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zoom RSS 『煙が水のように流れるとき』/デヴラ・デイヴィス/ソニー・マガジンズ/「「沈黙の春」以来の衝撃作?」

<<   作成日時 : 2005/06/30 02:04   >>

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 「沈黙の春」以来の衝撃作!という帯に惹かれて購入した。また帯には「世界有数の疫学者が、権力におもねる科学者たちの実態を暴く」と書かれている。

 産業に伴う大気汚染と人体への影響を緻密に分析し、環境汚染による犠牲を告発。そして、資本家は被害が出ても因果関係が証明されないことを盾に大気汚染を撒き散らし続ける実態を告発する。

 儲けを優先する資本家は、人体や環境への被害を、あらゆる手段を用いて否定し続ける。この実態の暴露が本書の特徴の一つである。
 人体への被害を主張する著作の抹殺、御用学者を使っての攻撃、政府もこの資本家を擁護する、これらの事実に基づく告発は今も有効である。

 日本も同じ。被害が出ても認めようとしない企業。そして、真相の解明を妨げる政府。数え上げればきりがない。水俣病の解決に何十年もかかった現実は何よりもそのことを物語っている。魚への被害、人体への被害、それが目に見えても改善しようとしない企業。そして、被害が出ていても抜本的解決に動こうとしない政府。

 経済優先主義のもとで経営の自由は保障しても、国民の健康に生きる権利は保障しない政府。何もかもが逆さまになっている。
 著者は言う。「自然で穏当かつ無難に思える行為を行うことや、自分の仕事を追及すること、役に立つ真実を発見しようとすること。それだけのことなのに驚くほどの勇気と粘り強さが必要となる状況というのが、世間にはざらにある」

 自分が働く会社が不正を行っていても告発する社員はまれである。いくら正しい主張であっても、会社の中では真実を述べることが解雇や左遷、差別へとつながっていく。保身のためには目をつぶらざるを得ない。
 内部告発した人は、「勇気ある人」となる。当たり前のことを言っただけで「勇気ある人」となる。こんなのおかしい!絶対におかしい!

 いろいろなことを考えさせてくれる本であった。困難はあっても正しいことは正しいと主張し続けたいものだ。

2004-02-21

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