未来 ― 私達の力で歴史を動かそう!

アクセスカウンタ

zoom RSS 『妹とバスに乗って』/レイチェル・サーモン/早川書房/「小説のような実話」

<<   作成日時 : 2005/06/02 05:10   >>

トラックバック 1 / コメント 0

 小説と思って購入した本。帯には「映画のような本当の話」と書かれていた。えっ、実話なの?小説じゃないの?と思いながらページを開いた。
 ノンフィクションというより、やっぱり小説のような文体、流れ。これは著者の力量なのだろう。軽快な筆さばきにぐいぐいと引き込まれる。

 知的障害の妹は毎日、路線バスに乗って、運転手とおしゃべり。妹の願いから、それに月に数度付き合うようになる姉。このストーリーは何なんだろう?と考える間もなく、物語は展開する。

 バスの運転手の会話の中に、人と人とのふれあい、様々な人生観があらわれる。軽度の知的障害をもつ妹と、バス運転手との話は、軽快でありながら重みを持った人生観なのだ。知的障害をもつ妹への付き合いとして始めたバスへの同乗が、姉の心に大きな変化をもたらす。
 知的障害の何たるかも知らなかった姉。妹、バス運転手との交流の中で、そのことに思い至る姉。そして、自分自身の変化を感じる姉。

 バスという狭い世界でありながら、人生の縮図のような描写(会話を通じてだけだけど)は、読むものにも訴えるものがある。
 知的障害をもつとはいえ、人が人を差別してはいけないという意識は崇高であり、その意思をきっぱりと言える妹に敬意さえ感じる。

 物語は、バスの中だけではなく、過去にもさかのぼる。家族とは、夫婦とは、愛とは、そして人間とは。すごく深い物語である。一度読んでみる価値はある!

2003-12-07 REVIEW JAPAN 投稿

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
学校とは何を学ぶところか-4-【コジローの「障害」児もんだい-その12】
【記事を追加しました】〔060811〕学校は何を学ぶところか-4-  ゲストの皆さんは、コジローは文科省の「回し者」だと疑われるかも知れない。しかしコジローは、少しでも子どもの学校生活が楽しく豊かなものになって欲しいと願っているおとなの一人でしかない。 ...続きを見る
ともに学び、ともに生きる
2006/08/21 14:43

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『妹とバスに乗って』/レイチェル・サーモン/早川書房/「小説のような実話」 未来 ― 私達の力で歴史を動かそう!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる