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zoom RSS 『人類の「宝」憲法9条』/韮沢 忠雄/光陽出版社/「人類の進歩にさからう者に未来はない」

<<   作成日時 : 2005/06/20 05:13   >>

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 本書の副題は「人類の進歩にさからう者に未来はない」となっている。先日、政府の一員である森岡政務官が「A級戦犯はもはや罪人ではない」と発言した。人類の進歩どころか、過去の歴史的事実をもねじ曲げようとする人たちに、未来を語る資格はないだろう。

 改憲論者の多くは、日本の侵略戦争に対する反省を自虐史観などと発言し、「つくる会」の歴史教科書と同様の認識を示している。ここに改憲論者の本音があらわれている。

 本書は、戦争禁止という「9条」が、戦争の悲惨な現実のうえにたって出来たものであることを筋道を立てて主張する。
 「日本では、のべ1千万人が兵士として戦争に参加」「兵士にでた兵士のうち戦死者、行方不明者などは約2百万人、空襲などによる一般民衆の犠牲者をふくめるとほぼ5世帯に一人の割合で肉親を失った」
 だからこそ、国民の多くは平和憲法を喜んで受け入れたのである。ここを忘れてはいけない。

 平和憲法制定後、最初に9条の改憲を求めたのはアメリカ占領軍であった。「逆コース」と言われるアメリカ占領軍の方針転換。そのもとで、事実上の軍隊の創設を求めたのもアメリカ占領軍である。
 それ以後、アメリカと日本支配層の改憲策動は強められていく。単独講和や日米安保条約をめぐる国民と政府の攻防。それ以外でも人権や民主主義破壊の策動に国民は大きな運動を展開していく。

 国民運動の勝利や敗北など、様々な状況が生まれるが、国民の運動があったからこそ、憲法は守られてきたといえる。本書の特徴は、国民の運動を紹介することによって、闘えばいつか展望が見えるということを示している点であろう。

 また、「押し付け憲法」論に対しても、理路整然と反論している。今日、アメリカが改憲を求めている。改憲論者は、アメリカに押し付けられた憲法といいながら、アメリカに押し付けられっぱなしの状況に対しては「押し付け」とは言わない。
 「押し付け憲法」論や「自主憲法」論が、憲法改悪の口実の一つに過ぎないことを物語っている。

 冷静に考えれば考えるほど、滑稽な改憲論が浮かび上がってくる。9条を世界に広げることこそ、私たちの国際貢献となるだろう。

2005-05-31

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